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小池都知事の満員電車嫌いは筋金入りだ

「満員電車ゼロ」の発案者、ライトレール阿部等社長に聞く(1)

2016年12月21日(水)

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 ビジネスパーソンのみなさんは、毎朝の通勤ラッシュで、会社にたどり着くまでにぐったり疲れてしまってはいないだろうか。「生産性の向上」が叫ばれて久しいが、通勤で疲れてしまっては元も子もない。

 一般的に鉄道の通勤ラッシュは緩和傾向にあると言われている。国土交通省の統計では、1975年度に221%だった東京圏31区間の平均混雑率が、2015年度には164%になっている。

 しかし、利用者の実感は違うようだ。周囲へのヒアリングやアンケートの結果を見る限り、通勤ラッシュに悩む人は依然として多い。

 こうした訴えを機敏に感じているのか。8月に東京都知事に就任した小池百合子氏は、「満員電車ゼロ」を公約に掲げている。今回は小池都知事のブレーンとして知られる交通計画のコンサルティング会社「ライトレール」の阿部等社長に“痛勤”解消策を聞いた。

以前より改善したとはいえ、通勤ラッシュにはまだまだ問題が多いと感じます。阿部社長は、小池百合子都知事の公約「満員電車ゼロ」の発案者として知られています。また、以前にも阿部社長のインタビュー記事を掲載しましたが(「地下鉄24時間化より満員電車の解消を」「低運賃が日本の鉄道をダメにしている」)、小池都知事が誕生したこともあり、改めて「満員電車ゼロ」をどうしたら実現できるのかについて伺います。

阿部:私の提案は各所で取り上げられ、そのたびに炎上します。「できない理由」あるいは「やる必要のない理由」、さらに言えば「やるべきでない理由」まで、いやというほど言われています。

 そういった意見や疑問を持つ人に、「こうすればできる」「こういう理由でやる価値がある」と思ってもらえるように、できるだけ丁寧にお答えします。

満員電車は小池都知事の人生を変えた

最初に、小池さんとはどのような出会いだったのですか。

阿部 等(あべ・ひとし)
1961年、東京都生まれ、55歳。東京大学工学部都市工学科修士修了。交通計画を専門に学んだ。88年、JR東日本に第1期生として入社、鉄道の実務と研究開発に17年間従事した。2005年に株式会社ライトレールを創業し、交通計画のコンサルティングに従事している。08年に『満員電車がなくなる日』(角川SSC新書)を出版し、小池都知事の公約「満員電車ゼロ」の元ネタとなった。鉄道の活性化策を様々提言し、鉄道に関して各種メディアにてしばしば寄稿・コメントしている。(写真、北山宏一)

阿部:東京大学の都市工学科で交通計画を学んだ後、JR東日本に勤務していた2003年に、豊島区の高野之夫区長が池袋LRT(次世代型路面電車)構想を発表しました。

 その構想に関心を寄せ、「池袋の路面電車とまちづくりの会」に参加するようになりました。2005年に独立して交通計画のコンサルティング会社を立ち上げる際には、地元の皆さんから池袋で事務所を持つように勧められ、以来11年です。

 社名は、そのものずばりライトレールとしました。ゆくゆくは池袋ライトレールを立ち上げ、LRTの経営を担うことを目指しています。

 2005年から池袋を地盤とした小池さんとは、池袋LRT関連のイベントで初めてお会いし、「LRTはいいわね」と言われました。その後、2008年に『満員電車がなくなる日』(角川SSC新書)を上梓する際に、推薦文を書いていただきました。

 小池さんから、17才の時に、満員電車に乗らなくてもよい生活のために、「包丁一本」型人生を目指してアラブ留学を考えたと伺いました。満員電車は小池さんの人生を変えた。都知事選の公約は思い付きでなく、筋金入りです。

「満員電車ゼロ」の実現策として、2階建て電車に注目が集まります。

阿部:現行の2階建て電車は、ドアが1階にしかなく、乗降に時間がかかり本数増と両立しません。

 私が提案している総2階建て車両は、通常の客室を2つ重ねたものです。2階でも同時に乗降できるよう、ホームも2層とします。

 「快速アクティで失敗した」との批判は、提案の中身を見ずにタイトルだけを見たものです。2階建て電車ばかりが取り上げられ、「コストがかかり過ぎで、現実的でない」との意見が強いですが、鉄道の輸送力増強をもっと安く早くできる方策が他にたくさんあり、それらの実行が先です。

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「小池都知事の満員電車嫌いは筋金入りだ」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官