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厚切りジェイソン「WHY英語を話せない?」

出世のために勉強しても絶対に上達はしない

2017年12月5日(火)

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 「Why Japanese People!」という決めセリフで知られる芸人の厚切りジェイソン氏。実は米ゼネラル・エレクトリック(GE)などでの勤務経験があり、現在はITベンチャーの経営にも関わるビジネスマンだ。12年前、旭化成のインターンとして日本に1年間滞在、その後、独学で日本語を習得。今も毎日、日本語の勉強を欠かさないというジェイソンさんに、外国語の学び方について聞いた。

(聞き手は村上富美=本誌副編集長)

米国ミシガン州出身。17歳で飛び級でミシガン州立大学に入学。その後、イリノイ大学でコンピューターサイエンスを学ぶ。2005年、旭化成のインターンとして1年間日本に滞在、その後、独学で日本語を習得した。テレビなどで活躍する傍ら、ITベンチャーのテラスカイで米国事業などを担当する。(写真:興村憲彦、スタイリング=松川茜、ヘア・メイク榊美奈子、以下同)

出世のための勉強では英語はできるようにならない

日本では管理職になるにはTOEICで700点以上、といったルールを定めている企業も多く、それを目標に多くのビジネスマンが英語を学んでいます。はたして、そのような勉強をしても、英語を話せるようになるのでしょうか。

厚切りジェイソンさん(以下、ジェイソン):それ、おかしいですよね。出世のために勉強するのですか。勉強のインセンティブにはなっても、最終的に、求めた結果にはならないと思いますよ。

実際に、TOEICの点はよくても話せない人という人も少なくありません。

ジェイソン:それはね、話そうと思っていないんです。

いえ、みんな話せるようになりたいとは思っていると思います。

ジェイソン:そうですか? 話せるようになりたいなら、そうなるように勉強すると思いますよ。決して、勉強をしている人を否定するつもりはないのですが。

話せるようにならないとまずい、と思っている人は間違いなく増えています。海外企業に買収されたり、海外に進出したりする日本企業も多いので。

ジェイソン:全員ができるようになる必要はないと思いますが、英語を話せることでチャンスは広がるでしょうね。勉強すると決めたら、やるしかないでしょう。

1日5分でいい。楽しめば続けられる

必要な人は覚悟を決めて、やればいいと。

ジェイソン:米国でゼネラル・エレクトリック(GE)に勤めていたとき、ロシア人や中国人、インド人と一緒に働いていましたが、何を言っているか分からないレベルの英語の人もいたんです。でも、その人がスキルを持っているから、誰も気にしませんでした。

 だから、英語ができなくても、すごく優秀な人になるか、能力もあって英語も上手になることを目指すか、その人次第ではないですか。

ジェイソンさんも日本語を相当勉強されてこられたのですよね。

ジェイソン:10年間、1日5分でも、毎日欠かさず続けています。

 10年勉強すれば、英語は話せるようになりますよ。自分が10年後、どうなりたいか、考えてみてください。

なるほど。10年間、毎日ですか。強い決意が必要ですね。

ジェイソン:強い決意はいらないよ。歯磨きするのに、決意する?

しません。

ジェイソン:ですよね。楽しく続ければいいんですよ。

 勉強するときに、終わりを決めていませんか。TOEIC何点が目標だから、それが取れたら終わりとか、取れなかったら、悔しいからもうやめるとか。

コメント13件コメント/レビュー

私の語学勉強法もまったくジェイソンさんと同じです。1日5分とか10分でも構わないので、英語に接することを過去40年以上継続しています。でも楽しむことが先なので、外国のドラマや映画を観たり、音楽を聴いたり・歌ったりというのも勉強のうちです。とにかく「英語が話せる人=カッコいい」という刷り込みが子供の頃からあったので、自分の夢(笑)を叶えるために自分で頑張った結果が今の自分です。自慢ではありませんが、発音も一生懸命矯正したのでほとんどネイティブに間違われるほど自然です。英語は今の仕事に必須ですが、私が就職した当時は「英語」が一番有利な武器だっただけで、仕事のために英語を勉強したわけではありません。結局、仕事は語学だけで出来るものではなく、それ以外のビジネス・センスが大切なのだと思います。しいて言えば、異文化体験に強い…というのも、自分の強みだと思っています。ちなみに、私の母は英語は全く話せませんでしたが、外国人とは会話が成立するくらいコミュニケーション能力が高かったです。ビジネスには使えないレベルだと思いますが、日常会話は十分対応。結局、人として何かを伝えたり、理解しようという気持ちがあれば、身振り・手振りや筆談などを駆使していけば何とかなるんですよね。(2017/12/06 15:50)

「英語公用化の虚実」の目次

「厚切りジェイソン「WHY英語を話せない?」」の著者

村上 富美

村上 富美(むらかみ・ふみ)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集委員を務めた後、リアルシンプル日本版副編集長、日経ヘルス・プルミエ編集長、エコマム編集長など女性向けの雑誌づくりを経験。2017年4月から日経ビジネスに副編集長として復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私の語学勉強法もまったくジェイソンさんと同じです。1日5分とか10分でも構わないので、英語に接することを過去40年以上継続しています。でも楽しむことが先なので、外国のドラマや映画を観たり、音楽を聴いたり・歌ったりというのも勉強のうちです。とにかく「英語が話せる人=カッコいい」という刷り込みが子供の頃からあったので、自分の夢(笑)を叶えるために自分で頑張った結果が今の自分です。自慢ではありませんが、発音も一生懸命矯正したのでほとんどネイティブに間違われるほど自然です。英語は今の仕事に必須ですが、私が就職した当時は「英語」が一番有利な武器だっただけで、仕事のために英語を勉強したわけではありません。結局、仕事は語学だけで出来るものではなく、それ以外のビジネス・センスが大切なのだと思います。しいて言えば、異文化体験に強い…というのも、自分の強みだと思っています。ちなみに、私の母は英語は全く話せませんでしたが、外国人とは会話が成立するくらいコミュニケーション能力が高かったです。ビジネスには使えないレベルだと思いますが、日常会話は十分対応。結局、人として何かを伝えたり、理解しようという気持ちがあれば、身振り・手振りや筆談などを駆使していけば何とかなるんですよね。(2017/12/06 15:50)

実はこの話はとてもシンプル。自分がやりたいことを、ちゃんと考えて実践しろ、という簡単な話だと思う。

この人は将来、早期リタイアしたいので、そのために今一番いいことをしてる。

同様に、英語が必要、やりたいと思ったら、ただ毎日コツコツやればいいと言っている。

しごく真っ当かつ当たり前だと思う。

そして、苦手意識を持たずに楽しんでやることが大切だと。これも当たり前で真っ当だ。

日本国内で、香港の人と会うのに3歳の娘を連れて行って下手な英語で話したことがあるのだが、すると娘が、私も英語を勉強したい、と言い出した。

子供ならこんな風に簡単に行動に結びつくが、こういう興味を持てる経験が大人になってできるか、毎日きちんと実践できるかどうかだと思います。(2017/12/06 10:36)

非常に役立ついいことを言っていると思うので、もう少し掘り下げて欲しかった。
インタビュアーの力不足で、理解できないことは驚いて終わりになってしまっているが、具体的に10年間、どういう素材を使って何をしてきたのか、もっと詳しく聞く余地があったと思う。(2017/12/06 06:32)

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三品 和広 神戸大学教授