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二日酔い・悪酔い防止は「オイルファースト」で

つまみの「食べ順」に効果があった

  • 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

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2017年12月6日(水)

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 「二日酔い、悪酔いを防ぐのに、気を付けなくてはならないのは、アルコールの血中濃度を急激にアップさせないことです」と松嶋教授は言います。

 アルコール血中濃度が高くなるということは、酔いが回るということ。これが悪酔いの原因です。お酒に強くない人なら、気持ち悪くなったりフラフラしたりします。さらに、血中濃度が高くなってくると、嘔吐(おうと)したり、まともに立てなくなったりします。

 「アルコールは、胃では5%しか吸収されません。残りの95%は小腸で吸収されます。小腸の内壁には腸絨毛(ちょうじゅうもう)と呼ばれる突起があり、平均的な体型の成人男性の場合、その面積はテニスコート一面とほぼ同じともいわれています。つまり、胃より表面積が大きな小腸のほうがアルコールの吸収量が多く、吸収速度が速いわけです」(松嶋教授)

 アルコールが胃から小腸へ移動すると、一気に吸収され、あっという間にアルコール血中濃度が上がってしまいます。悪酔いを防ぐためには、「いかに胃でのアルコール滞留時間を長くし、小腸へ送る時間を遅くするかがカギになります」と松嶋教授は説明します。

 空きっ腹で飲んで痛い目にあったのは、胃のなかが空っぽだったためにアルコールがすぐに小腸に送られ、吸収されてアルコール血中濃度が上昇したためだったのです。

 それでは、何が胃のなかに入っていると、アルコールが小腸に送られる時間を遅くすることができるのでしょうか? 松嶋教授によると、それは「油」だそうです。

意外!? カルパッチョや唐揚げが効果的

 胃の滞留時間は、食べ物によってかなり異なります。例えば、米飯(100g)は2時間15分で消化するのに対し、ビーフステーキ(100g)は比較的長く、3時間15分程度かかります。そして、油は最も長く滞留し、バター(50g)は12時間もかかるのです。

意外にも、“油もの”は悪酔い対策に効果があった。ただし、食べすぎるとカロリー過多になるので注意。(c)Olena Mykhaylova-123RF

 「油分は胃での吸収時間がとても長い。消化管ホルモンの一種であるCCK(コレシストキニン)などが働き、胃の出口となる幽門を閉め、胃の中を撹拌する働きがあるのです」(松嶋教授)

 忘年会では「オイルファースト」を心がけましょう。もちろん、油そのものをとるのではなく、「刺し身にオリーブオイルをかけたカルパッチョ、マヨネーズを使ったポテトサラダを最初に食べるとよいでしょう」と松嶋教授は言う。このほか、唐揚げやフライドポテトも、最初に食べるともたれそうですが、効果があるそうです。

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