飲んだ後のカラオケはこんなにリスキーだった

喉の乾燥、タバコ、むくみに要注意

  • 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

忘年会シーズン到来! 酒好きな人にとって待ちに待ったこの時期、酒席の最中や翌朝に、声が出にくくなったり、喉の調子がおかしくなったり、というトラブルを経験したことはないでしょうか。お酒を飲んだとき、喉には大きな負担がかかり、カラオケがそのリスクを加速させるのです。

忘年会のカラオケは楽しいが、実は想像以上に喉に負担をかけているのだ。©Shojiro Ishihara-123RF

 「忘年会シーズン」に突入し、毎晩のように宴会に参加しているという方も多いと思います。なかには、カラオケで気持ちよく持ち歌を披露したという人もいるでしょう。

 今回は、そのカラオケについて。実は、お酒を飲んだ後のカラオケには、大きなリスクが潜んでいて、喉のトラブルにつながりやすいのです。東京ボイスクリニック品川耳鼻咽喉科の楠山敏行院長に聞いた、喉とアルコールについてのお話を紹介しましょう。

「酒やけ」はお酒のせいじゃなかった

 連日のように忘年会に参加したり、深夜や翌朝までという“フルコース”を楽しんでしまったりすると、翌日、声が出にくい、かれているといったトラブルを経験したことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか。

 カラオケをやらなくても、アルコールだけで喉はダメージを受けます。年季の入った“水商売のベテラン女性”ではありませんが、長年、アルコールを愛飲した人には、独特の「しゃがれ声」の持ち主が多いように思います。

 この、しゃがれ声の原因を「酒焼け」、つまり「アルコールで声帯が潰れた」と信じている人は少なくないかもしれません。ところが、こうした一般的に思われている「酒焼け」という言葉は、実は、医学的見地から見ると、存在しないものなのです。

 ウイスキーなど、アルコール度数の高いお酒を飲むと、喉がチリチリと焼けるような感覚があります。そのためなのか、飲酒後にハスキーな声になることを、昔から「酒焼け」といいます。ですが、楠山院長によると、「実際、アルコールが声帯に及ぼす直接的な影響はありません。声がれに直接関係しているのは、主に喫煙であることが多い。クリニックを訪れる患者も例外ではありません」というのです。

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