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3連覇に挑む稀勢の里、不調でも感じさせる品格

私たちが失ってはいけない「秘すれば花」を体現

2017年5月20日(土)

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 火曜日の朝に、スマートでエスプリの利いたコラムを読んだ。アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領がメジャーリーグで始球式を務めた時のエピソードだ。

 

 ブッシュ大統領がヤンキースタジアムで始球式を行ったのは、2001年10月。あの同時多発テロ(9月11日)が起こった翌月のことだ。

米大統領は世間に畏怖の念と羞恥心を持っていた?

 コラムは、その時のブッシュ大統領とヤンキースのスター選手、デレク・ジーター内野手とのやり取りを紹介している。「防弾チョッキを着ていて投げにくいので、ピッチャーズプレートより前から投げたい…」と言うブッシュ大統領にジーターが助言する。

 「ブーイングされますよ」

 すると大統領は、こんな状況の中で始球式をする私に、それでもブーイングするのかと怪訝(けげん)な表情を浮かべたそうだ。

 そこでジーターが言う。
「それがニューヨークなんです」

 果たしてブッシュ大統領は、本番では正規のプレートから投げてストライクを奪ったそうだ。

 アメリカの大統領が世間の視線に対して、畏怖の念と羞恥心を持っていた頃の、遠い昔話である…とコラムは結ぶ。(16日の読売新聞「編集手帳」)

 アメリカの大統領には畏怖の念と羞恥心が欠けている…かどうかについてはここでの言及を避けるが、コラムの主張は厳しくありながらも、その物言いは品格の中にある。

 語り過ぎては…
 辛辣過ぎては…
 詳細過ぎては…

 品位を失いすべてが台無しになることがある。

コメント3件コメント/レビュー

うーん、あれは美談にしても良いんでしょうかね……スポーツ科学的には相当な重症なので周囲が強制的に休養させるべきなのではと思いますが、誰も疑問に思わないのでしょうか。(2017/05/22 11:32)

「青島健太「スポーツ社会学」」のバックナンバー

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「3連覇に挑む稀勢の里、不調でも感じさせる品格」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

うーん、あれは美談にしても良いんでしょうかね……スポーツ科学的には相当な重症なので周囲が強制的に休養させるべきなのではと思いますが、誰も疑問に思わないのでしょうか。(2017/05/22 11:32)

著者は意図していないのだろうが、日本人横綱論議には相撲ナショナリズムを感じます。モンゴルの横綱に品位がないというなら、相撲界から外国人を排除すればよい。しかし、金のためには強い外国人が欲しい、という矛盾。国技とスポーツの矛盾。それに乗じたナショナリズム的なものを感じる。
相撲ファンの多くは、堂々とした公正な戦いを期待していて、外国人力士に大きな偏見はなのだと思うが、一部妙に強調する人の意見が気になる。
品格を失っているのは、野党の政治家。政敵安部首相が憎たらしいと思う気持ちは理解するが、人格攻撃を平気でする人たちの集まりに見える。党首が国会で発言するのには耳を覆いたい。子供がいい負けると、お前のカーちゃんでべそ、と攻撃するのとまったく同じに見える。悲しいことだ。安部首相を全面的に支持するものでもないが、この野党と比較すると、安部首相が優位に立つのは仕方のないことと思う。(2017/05/22 10:08)

記事の主旨は「品格」ですかね。今一つはっきりしない。ブッシュ大統領の話はよいけど、稀勢の里の話がしたかったのかな? 
彼が久しぶりの品格ある横綱なのは、私もそうですが多くの人が認めるところで、だからこそあれだけの人気があるわけですが、今場所の出場については、私はどうも腹にしっくりきません。良い相撲を見せることが本当の責任を果たすことであり、悲劇のヒーローを目指しているわけではないでしょう。充分な体ではないのに、出てきているのは、相手にとって失礼だと思います。(勝っても負けても) それを礼賛するような記事は本来の主旨ではないのかもしれませんが、もやっとですね。(2017/05/22 08:56)

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