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ヤクルト、「弱者の戦略」でセ・パ交流戦制す

リスク覚悟で襲う姿勢、サッカー日本代表にも必要だ

2018年6月23日(土)

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(写真:cosmin4000/Getty Images)

 日本中がサッカー・ワールドカップ(W杯)の話題で持ちきりの中で、あえて東京ヤクルトスワローズの快進撃を取り上げるのは、みんなの関心の「逆張り」を狙うというよりは、スワローズOBとしての責任と使命感だ。ここで触れておかないと、完全なスルーパスになってしまう。

 いや、もしかするとこのテーマが、サッカー日本代表にも遠からず関係している内容を含んでいるようにも思えるからだ。

 まずは胸を張ってヤクルトのセ・パ交流戦「勝率1位」の結果からお伝えしよう。「そうだったんだ!」と言われそうなくらい地味に勝ち進んでいたヤクルトだが、最終戦の福岡ソフトバンクホークスには敗れたものの12勝6敗、これで勝率1位(6割6分7厘)が決定した。18試合で得点78、失点64と得失点に大きな差がない。これが意味するところは、ことごとく接戦をものにしてきたということだろう。

 連日、終盤までもつれる試合を続けてきたヤクルトだが、それを拾って勝利に結びつけた原動力は、何と言っても7回、8回、9回を任された「中継ぎ」と「抑え」、中尾輝(左)、近藤一樹(右)、石山泰稚(右)の3本柱だ。「中尾→近藤→石山」の勝利の方程式は、本来の抑え候補、マット・カラシティーと実績十分のセットアッパー秋吉亮の不振から生まれた布陣だったが、この3人が交流戦で見事に機能した。

 石山は、5月8日から16試合連続無失点。近藤も、5月11日から14試合連続無失点の好投を見せた。2年目の中尾も任されたイニングを思い切りよく投げ続けた。

 その甲斐あって、ヤクルトの勝利数12のうち救援投手が7勝をあげるというご褒美のような結果が付いてきた。

 3人に共通するピッチングスタイルは、とにかく思い切りよく腕を振って相手を攻めること。そしてスプリット(フォークボール)を怖がらずにストライクゾーンに投げてくることだ。このボールが強振してくるパ・リーグの各打者に有効に機能した。

 フォークをストライクゾーンに勇気を持って投げる。この攻め方を勧めたのは、石井弘寿投手コーチだ。

 「(これまでは)怖がって低め(に投げるの)を気にしすぎてボールになって苦しくなった。石山には『打たれたら俺の責任。ストライクに落とせ』と伝えている」

(日刊スポーツ)

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「ヤクルト、「弱者の戦略」でセ・パ交流戦制す」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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