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サッカー代表「おじさんジャパン」、円熟の技

オフサイドトラップで「長身軍団」の裏をかく

2018年6月30日(土)

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6月24日のセネガル戦でゴールを決める乾貴士選手
(写真:松岡健三郎/アフロ)

 テレビ局による「おじさんへのインタビュー」で鉄板の場所と言えば、新橋駅前のSL広場だろう。そこで「ハニートラップ」と「オフサイドトラップ」の認知度を調べれば、おそらく「ハニートラップ」の方が言葉としては知られている気がする。

 その状況は今も変わりないと思われるが、「おじさんジャパン」と呼ばれたサッカー日本代表の面々が仕掛けたのは、物の見事な「オフサイドトラップ」だった。痛快にして、完璧なトラップ。そこに見たのは、おじさんならではの呼吸の合った連帯感だった。

 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の1次リーグ第2戦の日本対セネガル。前半43分。1対1の同点だった。日本陣内に攻め込んだセネガルが、左サイドからサバリ(ボルドー)がスローイングを入れる。このボールが、A・ヌジャイ(ウルバーハンプトン)を経由してセネガルで最も注意すべき選手マネ(リバプール)の足元に収まる。マネはすぐさまドリブルでこのボールをゴール前に運ぼうとした。

 そこへ香川真司(ドルトムント)が詰めてきて足を出す。その足がマネの足首に引っかかったが、体勢を崩しながらもまだドリブルを続けようとした。レフェリーもすぐ近くでこれを見ていたが、笛を吹くことなくマネのプレーを続行させた。いわゆるアドバンテージを与えていたのだ。しかし、今度は酒井宏樹(マルセイユ)が身体を寄せてマネを倒したので、ここでついにレフェリーの笛が鳴った。

 

 ゴールへは40メートルくらいのところだろうか。セネガルが左45度の地点から絶好のFK(フリーキック)を獲得した。

前半終了直前の嫌な予感

 ポジション的にも時間帯的にも日本にとっては嫌な予感がするFKだった。初戦のコロンビア戦でも、前半終盤、右サイドからのFKを決められて1対1の同点にされている。疲れも溜まってきて集中力にムラの出る時間帯。あと数分で前半が終わるという思いが、どこかにスキを生む可能性がある。多くのサポーターが「頼む。何事もなく切り抜けてくれ…」と思っていた場面だった。

 セネガルの選手がゴール前に集結する。身長190センチを超える選手が何人もいる長身軍団だ。空中戦になったら分が悪い。セネガルも恐らくその「身長の利」を生かそうとしていたことだろう。

 セネガルのキッカーは、P・ヌジャイ(ストーク)だった。日本も人数をかけてゴール前を守る。ボールに対して一番近くのいわゆる「壁」には、乾貴士(ベティス)が立ち、それ以外の選手はセネガルの選手に密着してラインを作った。ボールに近いところから原口元気(ハノ―バー)、柴崎岳(ヘタフェ)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹、大迫勇也(ブレーメン)、昌子源(鹿島)、長谷部誠(フランクフルト)。そしてそのラインから少し離れたところに香川真司と長友佑都(ガラタサライ)が立っていた。日本は、GK(ゴールキーパー)の川島永嗣(メッス)を含め11人全員で守備に徹した。

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「サッカー代表「おじさんジャパン」、円熟の技」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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