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10失点で炎上、悩むダルビッシュを救ったのは?

「飯のタネ」を暴露した相手チーム証言者の怪

2017年8月5日(土)

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投球モーションのクセで球種がバレていた

 プロの投手なら、どんなレベルの投手でもこれだけの連打を食らうことは滅多にない。フォーシームはもちろんスライダーにも各打者のタイミングがぴったり合っている。ダルビッシュの調子も決して良いとは言えない状態だったが、何だかおかしいな~と感じていたのだ。もしかしてサインがバレている?

 事実は違った。このときマーリンズの各打者はダルビッシュの「クセ」を知っていたのだ。試合から数日後のことだった。アメリカのスポーツサイト「ヤフースポーツ」の記者がマーリンズのスカウトの証言としてクセの存在をツイッターで紹介したのだ。

 具体的には「ストレート系のボールを投げるときは、変化球系に比べてグラブが長く止まる」とのこと。

 早速、試合のビデオを何度か見返してみた。グラブが止まる瞬間がどこなのかは分からないが、私の見立てでは体の前にボールとグラブをセットして投げるときに(ダルビッシュはランナーがいなくてもセットポジションで投げる)、右手が少しだけ長くグラブの中に留まっているように見えた。テレビの映像で当方も予想してみたが7割くらい当たる。

 報じられたクセがそこなのかどうかは分からないが、ダルビッシュがあんなに簡単に打たれてしまうのは、やはりクセが分かっていたからなのだ。

 この日ダルビッシュは22人の打者を相手にして、ホームラン2本を含む9安打を許し四球を2個与えている。つまり11人に打たれるか出塁されている。出塁率5割。クセで球種が分かれば、プロのバッターはそのくらい打つ。

 逆に言えばこの結果は、明らかにクセが分かっていたときの数字だともいえるだろう。そうでなければこんなに打たれない。

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「10失点で炎上、悩むダルビッシュを救ったのは?」の著者

青島 健太

青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。現在は、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授として教鞭をふるう。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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