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「三村さんの靴」はなぜランナーを魅了するのか

箱根駅伝で起きた旋風が、きっと東京五輪を吹き抜ける

2018年2月5日(月)

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 ニューイヤー駅伝や箱根駅伝では三村さんが手がけたニューバランスシューズを履く選手が一躍、一大勢力をなす事態に。つまり、三村ブランドはアシックス→アディダス→ニューバランスという変遷をたどりながら、ランナーたちを魅了し続けているわけです。

 もちろん、現在は三村モデル=ニューバランス製で、他社のシューズは手がけてはいないわけですが、アシックス、アディダス、ニューバランスのシューズには、どれも三村さんの遺伝子が組み込まれているんじゃないか、と思っています。

 そう思うきっかけとなったのは、三村さんが手がけた「アディゼロ匠」を初めて履いたときの感触です。

 「こ、これは三本線の入ったアシックスかっ!」
 そう思うくらい、それまでのアディダスとは違い、アシックスのシューズのような履き心地だったのです。

 さらに、ソールやアッパーが軽くなり、明らかな進化も感じる。つまり、メーカーは変わったとしても、三村さんのシューズの履き味やアプローチはゆるがないものである、ということを感じたのです。

トム・カーリオ副社長、あなたですね

 三村さんのシューズがニューバランスでどういう進化をとげるのか?

 シューズオタクたちが気になっている真っ只中、絶妙なタイミングでニューバランスと三村さんによるグローバルパートナーシップ契約発表記者会見が都内で行われることになりました。

 三村さんは普段、兵庫県加古川市にある工房にいらっしゃいます(駅前とかじゃなく、なかなかに遠い場所にあります)から、少しだけお話しする時間ももらえそうだったので、記者会見が行われたニューバランスジャパンに行ってきましたよ。

記者会見です

 まずはニューバランスジャパンの冨田智夫社長から、今回の契約締結の背景が語られました。

富田社長、野望を語っております

 曰く、国内のランニング市場はまだ伸びており、現在の国内シェアは15%ほどである。2020年の東京オリンピックに向けてニューバランスの国内シェアを20%まで引き上げたい。スニーカーブランドとして浸透してはいるが、ランナーにとってのファーストチョイスブランドには至っていない。ファーストチョイスされるようになるには、箱根駅伝やニューイヤー駅伝だけでなく、世界のトップが出るような6大メジャーマラソンで、ニューバランスのシューズを履いた選手が活躍することが鍵になる、と。

 ニューバランスは2017年よりニューヨーク・シティーマラソン、2018年よりロンドンマラソンの公式スポンサーとなりました。どちらも世界中から注目されるメジャーマラソンです。どちらの大会でも市民ランナー層にはニューバランスは履かれていますが、トップを争う選手はナイキやアディダスを履いています。ここにもニューバランスを履いた選手が出てくることを狙っているわけです。

 そのため、アメリカ本社からグローバルランニング部門担当トム・カーリオ副社長も来日。グローバルランニング戦略が語られました。

トム・カーリオ副社長が提携の仕掛け人だと、西本はにらんでおります

 以前の、三村さんとアディダスとの契約はあくまでアディダスジャパンとのものでした。今回のニューバランスと三村さんとの契約はグローバルパートナーシップ。三村さんのシューズを日本国内だけでなく、世界に広めていくというアイデアは、これまでの外資系ブランドのやり方とは一味ちがうような感じがします。

 今回、この契約の鍵となったのは、ぼくはトム・カーリオ副社長にあるのではないか? と思っていたりします。

 この記者会見では全く触れられませんでしたが、彼は20年前、ナイキジャパンで働いていたことがあるそうです(たまたま昨年のニューヨークシティマラソンでお話しする機会があったのです)。

 おそらく日本のランニング文化を知るだけでなく、三村さんが築き上げたアシックスのシューズ王国を肌で感じてきたに違いないと思うのです。

お待たせいたしました。左が最強シューフィッター、三村仁司さんです

コメント2件コメント/レビュー

とびきりの職人技が世界に展開されると考えるとわくわくします。惜しむらくはそれが日本のメーカーではなく海外メーカーであること、ですが...
ところで記事中「足の実寸から13~15mmは余裕が必要」とありますが「1.3~1.5mm」ではないんでしょうか? 13mmも大きいとさすがに余裕あり過ぎではないかと思うのですが...



#####
こんにちは。西本です。
ご質問、ありがとうございます。

さて、サイズの件ですが、13~15mmで正解です。

ぼくは何年もジョギングシューズは26.5cmを履いていたのですが
(ちなみにサッカーのスパイクは26cmでしたので、
 つま先にはそれなりに余裕がありました)
三村さんに脚を観ていただいたら
「あんたの脚は27cmがいいはずだよ」と。
それまで26.5cmのシューズを履いて、マラソンを走り続けた身としては
サイズを変えることに抵抗があったのですが、
言われたとおりに27cmに変えると、
腰がのり、後ろに蹴り出せる走り方に変わり、
それまで30km以上走ると爪にトラブルが起きがちだったのですが
そういうこともなくなりました。
つまり、自分でもあってると思っていたサイズが小さかったということなんです。
ですので、脚のサイズを正確に計った上で、
(量販店よりもスポーツメーカーの直営店などのほうが正確に計ってくれます)
13~15mm上のサイズの靴を試履してみることをオススメいたします。

これからもどうぞよろしくおねがいします。

EKIDEN News 西本武司(2018/02/05 17:37)

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「「三村さんの靴」はなぜランナーを魅了するのか」の著者

西本 武司

西本 武司(にしもと・たけし)

EKIDEN News主宰

吉本興業、ほぼ日刊イトイ新聞を経て、コミュニティーFM「渋谷のラジオ」制作部長。“公園橋博士”の名前で駅伝をどこよりも細かく追っかけるWEBメディア「EKIDEN NEWS」を主宰する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

とびきりの職人技が世界に展開されると考えるとわくわくします。惜しむらくはそれが日本のメーカーではなく海外メーカーであること、ですが...
ところで記事中「足の実寸から13~15mmは余裕が必要」とありますが「1.3~1.5mm」ではないんでしょうか? 13mmも大きいとさすがに余裕あり過ぎではないかと思うのですが...



#####
こんにちは。西本です。
ご質問、ありがとうございます。

さて、サイズの件ですが、13~15mmで正解です。

ぼくは何年もジョギングシューズは26.5cmを履いていたのですが
(ちなみにサッカーのスパイクは26cmでしたので、
 つま先にはそれなりに余裕がありました)
三村さんに脚を観ていただいたら
「あんたの脚は27cmがいいはずだよ」と。
それまで26.5cmのシューズを履いて、マラソンを走り続けた身としては
サイズを変えることに抵抗があったのですが、
言われたとおりに27cmに変えると、
腰がのり、後ろに蹴り出せる走り方に変わり、
それまで30km以上走ると爪にトラブルが起きがちだったのですが
そういうこともなくなりました。
つまり、自分でもあってると思っていたサイズが小さかったということなんです。
ですので、脚のサイズを正確に計った上で、
(量販店よりもスポーツメーカーの直営店などのほうが正確に計ってくれます)
13~15mm上のサイズの靴を試履してみることをオススメいたします。

これからもどうぞよろしくおねがいします。

EKIDEN News 西本武司(2018/02/05 17:37)

トップランナーのみならず、市民ランナーにとってはタイムよりも故障しないというのは大事なことです。年齢とともに膝や足底にトラブルを抱える愛好者は多いはず、そういった市民にも気軽に安心して走ることができるシューズを望みます。メーカーとしては厚底ですそ野の需要にも応えていただきたいと思います。
駅女が増えているのはうれしい限りです。我が妻も直木賞作家の三浦しをんさんが箱根駅伝を扱った「風が強く吹いている」を読んでハマり、箱根OBが実業団やマラソン、あるいは実業界で活躍する姿を楽しみにしています。箱根についてはその影響でマラソンが弱体化したなどと言われますが、それでも「走る」という地味なスポーツのファン層を広げるために役立っているのではないでしょうか。(2018/02/05 11:16)

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