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社長は「うるさく、細かく、しつこく」なれ

細かいルールで、不信の拡大を防ぐ

2017年4月14日(金)

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 口コミで年間150社以上の新規顧客が集まる、人気抜群の会計事務所が東京・江戸川区にある。その代表社員、古田土満氏が勧めるのが、経営計画書の作成だ。会社と社員の明るい未来像を経営計画書の中に具体的に描くことで、社員が高いモチベーションを持って仕事に取り組む、いい社風の会社に変えることができるという。連載第3回は、社長や管理職のあり方について語る。社員に嫌われても「うるさく、細かく、しつこく」するべき理由とは?

 会社には、優秀な社員が2割、普通の社員が6割、優秀でない社員が2割いると言われています。大きなミスや失敗をするのは、ベテラン社員と優秀な社員、小さなミスや失敗を繰り返すのは優秀でない社員です。良い組織をつくるためには、社員のモチベーションを上げることと、業務ミスやクレームをなくすことであると思っています。

 まず社員のモチベーションを上げるには、給与や人事制度、社員教育よりも、仕事を通して社員がお客様からほめられたり、感謝されたり、自分の成長を実感したりできること、そして何より社長や上司が自ら立派な人間になる努力をして、社員から尊敬されることであると信じています。

 社長が尊敬されるためには、公私混同しないこと。社長だけが高級車に乗ったり、借金をして豪華な家を買ったりしないことです。

 社長の私生活が派手になると、社員の心が離れていきます。社員の給料では生活するのが精いっぱいです。社長として世間より2割、3割高い給与を社員に払っているという自信がないかぎり、私生活を慎むべきだと思います。

こだと・みつる 法政大学卒業後、公認会計士試験に合格。監査法人にて会計監査を経験し1983年に古田土公認会計士・税理士事務所を設立。企業の財務分析、市場分析、資金繰りに至るまで徹底した分析ツールを武器に様々な企業の体質改善を実現。中でも年商50億円、従業員100名以下の中小企業オーナーに絶大なる信頼を得ている。著書に、『社員100人までの会社の「社長の仕事」』(かんき出版)など

自分のことは棚に上げて、うるさく細かい人になろう

 業務ミスやクレームをなくすことには私もいつも悩んでいて、解決策がありません。社員の数が増えるほど、ミスとクレームが増えていきます。

 しかしある会社の経営計画発表会で「これだ」という言葉に出会いました。

 会社力研究所代表の長谷川和廣氏のお話にあった、「優秀な課長や係長の共通点は次の3つ。うるさい人、細かい人、しつこい人です、と断言します」という言葉です。

 私は自分の会社を含めた多くの中小企業を見てきて、物事が徹底されないもどかしさを感じていました。社員を社外研修にも出しましたが、ほとんど効果はありませんでした。

 「仕組みをつくる」ということでマニュアルを作成しチェックしましたが、一部の人間は形だけでやっているので大きなミス、クレームが起きています。

 何が欠けているのか、それは、リーダーがうるさく、細かく、しつこく指導してこなかったからだとこの言葉を聞いて気づきました。

 「うるさく、細かく、しつこく」すれば当然、周囲から嫌われますから、多くのリーダーはやろうとしません。また、部下を厳しく指導するなら、「自分に実力と実績があってこそ言える」と思っている人も多いと思います。

 しかし、組織をよくしたい、社員を育てたいという愛情があれば、「自分もまだ全てはできているわけではないけれど、自分のことは棚に上げて、これからは、うるさい人、細かい人、しつこい人になります」と宣言したらどうでしょうか。

コメント1件コメント/レビュー

社員のモチベーションを上げるには、給与や人事制度、社員教育「よりも」仕事を通して社員がお客様からほめられたり、感謝されたり、自分の成長を実感したりできること、などと記載されていましたが、給与や人事制度と一体にして考えるべきではないと思います。
両面が整っていないと、社員は納得感を得られません。給料だけ高くても仕事に不満は出るし、当然仕事をしても満足の行く給与が支払われないのなら不満が出ます。
どちらがより納得感のいくものかと言えば、個人的には人事制度をきちんと整えて示し、何をしたら給与を「上げる」のかを万人に納得してもらうことが第一と考えます。(2017/04/18 12:37)

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「社長は「うるさく、細かく、しつこく」なれ」の著者

古田土 満

古田土 満(こだと・みつる)

税理士法人 古田土会計 代表社員

法政大学卒業後、公認会計士試験に合格。1983年に古田土公認会計士・税理士事務所を設立。年商50億円、従業員100人以下の中小企業オーナーに絶大なる信頼を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

社員のモチベーションを上げるには、給与や人事制度、社員教育「よりも」仕事を通して社員がお客様からほめられたり、感謝されたり、自分の成長を実感したりできること、などと記載されていましたが、給与や人事制度と一体にして考えるべきではないと思います。
両面が整っていないと、社員は納得感を得られません。給料だけ高くても仕事に不満は出るし、当然仕事をしても満足の行く給与が支払われないのなら不満が出ます。
どちらがより納得感のいくものかと言えば、個人的には人事制度をきちんと整えて示し、何をしたら給与を「上げる」のかを万人に納得してもらうことが第一と考えます。(2017/04/18 12:37)

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