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大手に勝つ個人店の売り方

「売り切る商売」の大切さ

2016年10月3日(月)

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 宇野隆史社長率いる、居酒屋運営の楽コーポレーション(東京・世田谷)には、独立して自分の店を持ちたい若者が続々と集まってくる。独立志向の若手たちに商売のコツを伝えようと、宇野社長は9月から再び店に立っている。そんな宇野社長が、大手に勝つ店の戦い方を語り始めた。

 うちが出店する場所は、駅前じゃなくて駅から歩いて5、6分ぐらい。それで、お客さんが「こっちでいいのかな」とちょっと迷うような、ワクワクする色気を感じる場所が定番だ。だって、店の子たちが独立する時は、駅前の一等地なんかには出店できないからさ。

 そんな場所でも、大手チェーンがうちの店の近くに出店したりする。近くに大手の店ができるとオレはいつも、「オレたちも生きていけるな」と思う。だって、大手が出店するということは、その町のその場所に、たくさんのお客さんがいるということを証明してくれているようなものだからさ。そこでオレたちの商売をちゃんとやれば、絶対に店は繁盛する。

今年9月より、宇野隆史社長は、既存店を「間借り」して、自分が店舗に立つ店「まがり屋 木金堂」をスタート。若い店のスタッフに、現場で商売のイロハを伝授するのが目的だ(写真:大塚千春、以下同)

 ましてや、近くに店を出した大手がうちと同じメニューを出しているのを見ると、「いいね、いいね」と思う。例えばさ。その大手が肉豆腐を売りにしていたとするじゃない。そんな店では大抵、プロが撮った肉豆腐の写真を使った、大きくてきれいな看板を店頭に出している。

 10人の宴会が欲しいならそれでいいけど、2人連れのお客さんに「また来たい」と思わせる店にするための肉豆腐は、店頭じゃなくて接客でお客さんにアピールできる料理じゃなきゃいけない。煮崩れていない、形がいい豆腐の上に、四つ切りにした玉ネギを肉と一緒にとろとろに煮込んだものを載せてさ。「実はおいしさの一番のポイントはこの玉ネギなんですよ~。とにかく食べてみて!」なんて言いながら、お客さんに出してあげる。なんでもない一言だけど、そんな生の言葉がお客さんに「また来たい」と思ってもらえるきっかけになる。個人の店のメニューには、単なる料理ではない「ストーリー」があるんだよね。

コメント1件コメント/レビュー

こういう記事が好きだ。昨今の日経ビジネス記事も、型通り、何処のノウハウ雑誌にもある、再録や集約焼き直しでつまらない。読者のねがいは、すべからく「普通」ってことのように考える。だからこそ面白いし、面白がられることにプロフェッショナルは智にはやって却って焦点がボケちまってダメにしている。当事者自らが俺様の居城すなわち伏魔殿ヨとでも言うなら面白いが、自身も心底ミッションを果たしたかすらあやふやな中、ありゃ、伏魔殿だよと言っちゃおしまいだ。その辺の批評家だ評論家だと言われても仕様がないだろう。市井にひとあり、商売を生業にしている偉人あり、居酒屋・居食屋の達人にして市井の人たるひとまた多く、世の中の愉しみの潤滑油をと思わぬまま、その御仁が居るだけで世の楽や、その気を巧まずして発するなどの普通の創意工夫に、多くのひとが忘却している薬篭を思い出させてくれると考えるが如何。(2016/10/03 09:49)

「楽コーポレーション 宇野隆史社長の「若者よ、一国一城の主になれ!」」のバックナンバー

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「大手に勝つ個人店の売り方」の著者

宇野 隆史

宇野 隆史(うの・たかし)

楽コーポレーション社長

78年、楽コーポレーションを設立し、東京・経堂に居酒屋「くいものや汁べゑ」などを開く。88年、株式会社に改組し、社長に就任。現在は、首都圏に約20店を展開する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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こういう記事が好きだ。昨今の日経ビジネス記事も、型通り、何処のノウハウ雑誌にもある、再録や集約焼き直しでつまらない。読者のねがいは、すべからく「普通」ってことのように考える。だからこそ面白いし、面白がられることにプロフェッショナルは智にはやって却って焦点がボケちまってダメにしている。当事者自らが俺様の居城すなわち伏魔殿ヨとでも言うなら面白いが、自身も心底ミッションを果たしたかすらあやふやな中、ありゃ、伏魔殿だよと言っちゃおしまいだ。その辺の批評家だ評論家だと言われても仕様がないだろう。市井にひとあり、商売を生業にしている偉人あり、居酒屋・居食屋の達人にして市井の人たるひとまた多く、世の中の愉しみの潤滑油をと思わぬまま、その御仁が居るだけで世の楽や、その気を巧まずして発するなどの普通の創意工夫に、多くのひとが忘却している薬篭を思い出させてくれると考えるが如何。(2016/10/03 09:49)

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