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AI(人工知能)が産業界の勢力図を塗り替え始めた。

AIの重要なポイントは学習能力を備えていること。膨大なデータを自ら学習して判断能力を磨き、人間にしかできなかった領域に進出しつつある。とりわけ処理速度が求められる分野で、既に人間を凌駕し始めた。

新勢力が台頭し、対応できない既存勢力は没落する。その象徴が、AIによる自動運転の実用化が迫る自動車業界だ。台風の目として存在感を示すのが、半導体メーカー大手の米エヌビディア。影の支配者として、自動車を操ろうと目論む。

金融や医療分野では、安いコストで無限に働くAIが高給取りの専門家を“クビ”にし始めた。デジタル化と縁遠く見える重厚長大の産業ですら、AI開発に乗り出す。世界中のあらゆる産業で、既にAIは無視できない存在となった。

AIの4つの疑問に答える

  • Q1AIは人間のどんな仕事を奪う?

    A1最初にAIが普及したのは金融業界。株価や為替などの情報が数値データとして存在し、AIが理解しやすかったからだ。次の焦点は弁護士や医師などの専門職。判例や薬品の効能に関しては詳細な文書データが存在し、AIが判断しやすい。給与水準が高い職業ほど投資を回収しやすいという側面もある。難しいのは、単純労働の置き換えだ。「様々な野菜を弁当箱に詰め込む作業を機械化するのは大変だ」とNTTデータの城塚音也AIソリューション開発担当部長は話す。

  • Q2急にはやり出したのはなぜ?

    A2コンピューターの進化により、計算処理能力が飛躍的に高まったことが背景にある。AIに関する理論は以前から存在していたが、ようやく現実世界で使えるようになった。その象徴が、AIの核となる「機械学習」の技術。大量のデータを読み込ませることで、規則性やルールを解析させる技術だが、かつてのコンピューターの性能では膨大な時間がかかっていた。安価なクラウドサービスの登場も影響している。1960年代、80年代に続き、現在は「第3次AIブーム」と呼ばれる。

  • Q3「シンギュラリティー」って何?

    A3AIがこのまま進化すると、どこかの時点で人間の能力をはるかに超える。この逆転を「シンギュラリティー(技術的特異点)」と呼ぶ。米グーグルでAI研究を率いるレイ・カーツワイル氏は、2045年ごろにシンギュラリティーを迎えると予測する。以後はAIがAI自身を進化させることで、技術革新が急速に進むとみられている。一方で「現在のAIは2歳児並みだ」と、人工知能学会の山田誠二会長は指摘する。「次のステージに上るには数学的なブレークスルーが必要だ」(同)

  • Q4「ディープラーニング」の特徴は?

    A4現在のAIブームの立役者である技術。機械学習の一種で、深層学習とも呼ぶ。人間の脳の神経回路を模したソフトウエアを用い、「特徴量」を自動的に判別できる。画像認識で目覚ましい成果を上げたことで注目された。大量の画像をコンピューターに読み込ませるうちに、「目の大きさ」などの特徴を自ら発見し、「猫」や「犬」などを高い精度で見分けられるようになった。人間が猫の特徴を教え込まなくても、ディープラーニングを使うことでAIが自ら学習して理解していく。

写真:Just_Super/Getty images

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授