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特集 AI 世界制覇の攻防

エヌビディアCEO「自動運転、2年で可能」

AIのキーマン、ジェンスン・フアン氏インタビュー(前編)

2017年5月22日(月)

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「自動運転で10兆ドルの産業に革命を起こす」――。米半導体大手エヌビディアCEOジェンスン・フアン氏のこの発言を、もはや「ビッグマウス」として一笑に付すことはできないだろう。

 5月10日、トヨタ自動車と自動運転で提携すると発表。自動運転では、既に独アウディや独ダイムラーなどの大手に加え、EV(電気自動車)の米テスラとも協業する。「自動運転にエヌビディアのAI用半導体は必須だ」。こう答えるエンジニアも少なくない。

 ほんの数年前まで、エヌビディアはゲーム用半導体メーカーの1社に過ぎなかった。半導体業界でも、同社の売上高は世界ランキング10位以下。なぜ同社はここまで圧倒的なスピードで自動車業界の台風の目になったのか。強烈なリーダーシップで知られるフアン氏に、そのワケを直撃した。

聞き手は島津 翔

ジェンスン・フアン氏
エヌビディア共同創業者兼CEO(最高経営責任者)
1963年、台湾生まれ。LSI Logic でエンジニアリングやマーケティング、および総括経営に携わった後、米AMDでマイクロプロセッサーの設計に従事。オレゴン州立大学で電気工学理学士号、およびスタンフォード大学で電気工学修士号を取得。1993年、エヌビディアを共同創業
(写真=林 幸一郎)

今年1月、米ラスベガスでの発表は衝撃的でした。ドイツのアウディ、ボッシュ、ZFなどの自動車業界の大手メーカーと次々に提携を発表する姿から、AIの中心的な存在になりつつある印象を受けました。

ジェンスン・フアンCEO:今までいろいろなジャーナリストを見てきましたが、エヌビディアがこうした密着取材を受けるのは初めてです。ありがとう。さて、今日は何の話から始めましょうか。

まずは自動車について。AIに関連して、今エヌビディアが最も注力する産業と理解しています。単刀直入に、なぜ世界中の自動車メーカーからここまで引き合いがあるのでしょうか。

フアン:ラッキーだったんですよ。

??

フアン:いや、ラッキーというのは、AIがブレークスルーになることに素早く気付いたことです。(人間の神経回路を模した計算手法である)ディープラーニングによって、将来どんなことができるのかを想像することができた。

 当社が車載コンピューターに取り組み始めたのは10年以上前(編集部注:当時はゲームでの経験を生かしカーナビなどのグラフィック関連事業として進出)。その当時から、長期的にクルマというものが、パワフルなコンピューターになっていくと思っていました。言い換えれば、クルマは4つの車輪の上にコンピューターが載ったものになる。そう考えていたんです。

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「エヌビディアCEO「自動運転、2年で可能」」の著者

島津 翔

島津 翔(しまづ・しょう)

日経ビジネス記者

2008年東京大学大学院工学系研究科修了、日経BP社に入社。建設系専門誌である日経コンストラクション、日経アーキテクチュアを経て、2014年12月から日経ビジネス記者。担当分野は自動車、自動車部品。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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