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映画・ドラマを使った具体的な学習法

2017年2月4日(土)

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 映画・ドラマの魅力はなんといっても、私たちを「引き込む力」です。これは、「集中させる力」といっても良いでしょう。ここは本当に良く理解しておかないといけない点で、いくら英語を聴いても、シャドーイングをしても、さらには音読しても、頭が「うわの空」であると学習効果はほとんどありません。

 その点、映画・ドラマは、ストーリー展開、シーン、セルフ、音楽など、すべてが視聴者を「魅了する」の1点に絞られて作られています。ですから、自分との相性が良いと、1回観ただけでかなり細部まで(覚えようとしなくても)覚えてしまいますし、何度も観たくなります。これは、とても大きな利点です。

 前回に続いて、映画・ドラマを英語学習に活用する手順について続けます。

映画・ドラマを活用する手順③ 画面を見ずに聞く

 セリフの少ない作品ではやりにくいですが、画面を見ずにセリフだけを聞くと、意外に効果的なリスニング練習になることがあります。その理由は、単純にいって、五感の中でも視覚の情報は圧倒的に多いため、画面を見ないことで、それだけ音声に集中できるからです。

映画やドラマを活用する手順④ 気になるセリフを覚える

 何度でも観たい映画・ドラマが見つかれば、気になるセリフを英語字幕で確認したり、台本(スクリプト)にマークしたりして、シーンを思い浮かべながら何度も声に出して覚えてしまって下さい。その際、その役者に成り切ることができればパーフェクトです。

 日本の英語教育ではこのような「覚える学習」を「暗記・暗唱は応用につながらない」と考えて、避ける傾向が強いですが、これは大きな思い違いです。

 留学などで完全に英語の環境の中にいる場合には、英語を使って普通に生活しさえすれば、(嫌でも)様々な語彙や表現を覚えてしまうわけですが、国内の日本語環境の中ではそう簡単にはいきません。特に会話に関しては、何度も聞き、何度も繰り返し口に出して覚えてしまう方が、一見、遠回りなようで、結局はもっとも手っ取り早く効果的です。

 映画・ドラマの場合には、たとえ画面を見ていなくても、台本(スクリプト)を見ているだけでそのシーンを思い出すことができますので、いつでもどこでもリアルに集中した練習ができます。これは、学習条件としてはパーフェクトと言えます。

 もちろん、「覚えるセリフ」は「覚えたいセリフ」だけで十分です。“映画のセリフテスト”などというものはありませんので、思いっ切り「わがまま」に勉強して下さい。不思議なもので、テストなどお構いなしに徹底的にわがままを通すと、かえって英語は身に付きやすくなります。

 これは、「心の鍵」のようなものが取れて、素直に英語を受け取り、吸収することができるようになるからです。普段意識することは少ないですが、私たちは英語に対してどこか身構え、緊張しがちです。しかし、このように、気持ちの上で英語を「寄せ付けにくい状態」ですと、身に付くものもなかなか身に付きません。

映画やドラマを活用する手順⑤ 実用性の高い表現を切り出して覚える

 どうせなら「好きなセリフ」以外にも、「すぐに使えそうな表現」も覚えてしまいましょう。映画やドラマの最大の弱点の一つは、「すぐにでも使える表現」、たとえば、「I’ll call you back.」(後で電話するよ)、「I can’t get this software to work.」(このソフトを動かせない)、「Could you be more specific?」(もう少し具体的に話してもらえますか?)、などといった実用性の高い表現が、都合よく並んで出てくることがまず無いということです。

 そこで、少々面倒ですが、好きなセリフ以外に、すぐに使えそうな表現をスクリプトにマークする、あるいはメモに残して覚えるようにします。それらの表現はワクワクするような表現ではないかも知れません。しかし、「実用的な表現なんだ」という点が自分の中ではっきりしていると、「映画でこれを覚えられるなんて、なんてラッキーなんだ」と思えるはずです。

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「映画・ドラマを使った具体的な学習法」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官