• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

英語の見方が変わる秘密の鍵

マスターキーで高速・確実に英文をつかむ

2016年2月20日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回は、TOEICの性質についてお話ししました。英語にどの程度慣れているか――TOEICはそこを問うてきます。ですので、いくら文法が理解できていてもスコアには結びつきません。逆に文法が苦手でも、英語に慣れている人であれば、たとえテスト問題を解いた経験がなくても、高スコアを取ることができます。

「英語に慣れる」の意味を理解する

 しかし、「英語に慣れる」というのはいったいどういう意味なのでしょうか。そもそも、文法を学ぶこと無しに英語に慣れることなどできるのでしょうか――できます。この点を理解するには、つぎの問題を解いてもらうのが、手早いと思います。下の文章の()の中に、選択肢からもっとも適切なものを選んで入れて下さい。

急な事で申し訳ございませんが、私は明日北海道に出張(  )。
  • ①するかもしれません
  • ②することがあります
  • ③するつもりです
  • ④することになりました

 さて、どうでしょうか。答えは、もちろん④です。これは“外国人”にとってはかなり難しい問題です。しかし、今あなたは(ほぼ)一瞬で正解することができたはずです。なぜでしょうか。文法が分かるからでしょうか。それとも・・・。

 加えて言うなら、もし、この問題について文法を使って解説しないといけないとなると、いったいどうなるでしょうか。想像するのも恐ろしいですね(※)

(※)教える方にとってだけでなく、教えられる方にとっても大変なことになります。もう一点大切な点として、問題を解くこと自体が少々面倒には感じませんでしたか。なぜそう感じるかというと、1つの正解を探すのに、わざわざ3つの間違った答えを読まないといけないからです。しかも、その中には紛らわしいものが、わざと入れられています。このようにテストというのは、本来が「不自然なもの」なのです。これはTOEICも同じで、アプローチの仕方を間違えると負の連鎖が起こって、何のためのテストか分からなくなります。この点については、回を改めてお話しします。

英語を効果的につかむ2つの方法

 さて、これで「慣れる」の意味、そして文法が大きな障害に成り得る点について、取りあえずは理解していただけたと思います。では、具体的に、私たちはどのようにして英語に慣れていけば良いのでしょうか。方法は2つあります。

 1つ目の方法は、英文を、その和訳とともにどんどんと耳で聞き、目で見て、声にも出して読み上げることです。英→日、日→英と何度も聞いて読み上げます。こうすると、英文の中に含まれている規則性(つまり文法)が自然と吸収されていきます。映画・ドラマや洋楽の好きな人が、夢中になって英語(+その和訳)を聞いたり、読み上げたり、暗唱したりしているうちに、高度なリスニング力や会話力を身に付けてしまうのは、その典型例です。とくに映画・ドラマの場合には映像もあり、ストーリー性もありますので効果的です。

 1つだけ気をつけないといけない点は、この方法はあくまでも“夢中で”というのが大切なポイントで、「テストのために」というスタンスでいると、なかなか成果が出せません。また、中途半端な段階でテストに手を出すと、痛い目に遭うことになります。とくに、受験英語のテストや問題集はNGです。自分で判断して、最近何だかセリフが良く聞き取れるようになってきたかな? と思え始めたところで、TOEICを受けると450~500点程度は取れるはずです。そして、そのまま「心から楽しんでいるだけ」で、600点、700点とスコアを伸ばすことができます。

 この方法の圧倒的な利点は、まず学習が「この上なく楽しいこと」ですが、その他にも大きな利点があります。それは、テスト対策の詰め込み勉強を行うわけではないので、「800点を取ったのにロクに話せない+書けない」というようなことにはならず、使える英語が身に付くということです。ある意味で理想の学習法と言えるでしょう。

コメント2

「日本語を活用した英会話習得法」のバックナンバー

一覧

「英語の見方が変わる秘密の鍵」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授