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効果が数倍上がる英会話学習方法

頭を使えば、英語が近くなる

2016年3月19日(土)

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 英会話には、大きく分けて「スピーチ型」と「日常コミュニケーション型」の2つがあります。スピーチ型というのは、特定の話題について話す会話で、これには質疑応答の入ったもの、つまりディスカッションなども含みます。

 日常コミュニケーション型というのは、日々の生活や仕事をこなすのに必要なコミュニケーションのための会話で、日常会話もしくは社会生活会話とでも言うべきものです。

 もちろん、この2つは全く別の会話という訳ではなく、話の中で混ざることがよくあります。例えば、だれかと簡単なあいさつをしているうちに、時事の出来事や趣味などの会話になって、気が付くとかなり長話しをしていたという経験はだれにでもあるはずです。

 さて、では、この2つのうち、みなさんはどちらがやさしいと思いますか?

 答えは、圧倒的にスピーチ型です。一般には、スピーチというとかなり高度に感じられ、日常会話の方がやさしいと思われがちですが、実際には逆です。なぜかというと、スピーチ型の会話の場合には、テーマ(話す内容)が決まっているので先の展開が読みやすく、“頭の準備”ができるからです。

 また、質問を振られても、バックグランドの知識がしっかりしているので、多少詰まることがあっても、取りあえずは答えることができます。同じ理由で、リスニングについても、多少聞き取れない点があっても、足りない部分を知識で補って理解できます。図解するとつぎのような感じになります。

 この図の矢印の中に、点線のものがあるのに気付いたでしょうか。ここが、英語の語彙や表現が不足していて聞き取れないところです。しかし、このような場合でも、日本語で「知識」として情報を持っていると、“バックグランド”で話をつなげて会話を続けることができます。日本語を活用することにはいくつかの大きな利点がありますが、これもその1つなのです。

ネイティブに教えることさえできる!

 このようなわけで、スピーチ型の会話は学習の方法さえ間違えなければ、だれでも確実に身に付けることができます。私自身の経験をお話しすると、私はリスニングの「リ」の字もないような時代に英語を勉強しましたので、実用英語の学習方法が全く分からず、英検1級のパブリック・スピーチに合格するまでは大変苦労しました。

 しかし、コツをつかんだ後は、自分の興味のある分野については特に大きな問題もなく話せるようになり、ネイティブに「勉強になった」と感謝されたこともありました。「あなた」も(テストは少し脇に置いて)自分の興味のある分野、得意な分野から攻めるようにすると、短期間で同じことができるようになります(※)

(※)光電効果やホーキング放射などについて“教えて”いました。今だと、ディープ・ラーニングや重力波が“旬”でしょう。私は、ある大学の応用物理の研究室で工学系の英語を教えていたことがありますが、その研究室ではミーティングがすべて英語で行われていました。また、研究発表の前になると連日徹夜に近い状態で、プレゼン原稿の音読を行って準備をしていました。世界を目指す彼らの“プロ意識”には頭が下がったものです。ちなみに、日本人の研究者は、スピーキングはもちろん、ライティング力も低く、苦労している人が多いです。

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「効果が数倍上がる英会話学習方法」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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