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映画「アルマゲドン」から学ぶ使える英文法

仮定法のエッセンス

2016年4月30日(土)

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 今の時代では、それこそ海外のニュースサイトや動画、学習サイトに簡単にアクセスできます。それなのに、英語を使えるようになる人はほとんどいません。それどころか、途中であきらめてしまう人たちがたくさんいます。つまり、これまでとそれほど事情は変わっていません。

 その理由はいくつか考えられますが、一つはやはり文法だろうと思われます。これまでの文法の解説方法はあまりにも複雑だからです。

 たとえば、「I will make him help you.」のような、ごくやさしい英文でも、あっという間に難解になってしまいます。SVOC、第5文型、使役動詞、目的語、補語、OをCする、原形不定詞、代名詞の主格・目的格――といった解説がなされるからです。

 このように複雑になるのは、「英文を作る」という発想に立っているからで、そのためは、正しいルールを学び、それを使えるようにしないといけない、だから文法を精密にしっかりと理解しようとなるからです。

 それも、その解説が本当に精密で正確であれば良いのですが、そうとも言えない点が多々あります。例えば上の「使役動詞」という解説ですが、たとえば、「This present will make her happy.」などの場合のmakeも、やはり「使役」動詞なのでしょうか。

 ところが、以前にもお話した通り、英語をとらえる方法はもう1つあります。それは、「作る」とは逆の発想、つまり、「受け取る」という視点に立った文法(受信文法)です。この文法を使うと、必要な解説が激減します。なぜなら、初めから“正しい英文”を使って、その意味を取ろうとするからです。正しい英文には、正しい文法だけでなく、正しい語法も含まれているため、無闇に頭を悩ませる必要がなくなるのです(※)

(※)昨年、この文法を使って、中学1年生20数人にたいして進行形、動名詞、分詞構文、独立分詞構文までを45分で教えましたが、大変好評で、今年も20人ほどがやって来てくれました。アンケートには“Perfect!”と書いてくれた生徒もいて、大いに盛り上がりました。

素材にこだわる!

 さて、文法の発想を変えるとして、つぎに重要なのは素材です。学習者によっては、どのような素材を使っても、自らそこに面白さを発見して前向きに取り組んでいく人もいますが、どちらかというとそれは少数派で、大半の人は素材を「つまらない」(面白くない)と感じます。つまり、「英語以前」のところでつまずいてしまうのです。

 これは、ある意味でとても素直な感覚で、実際問題として世の中にはつまらない内容の素材が結構あります。また、たとえば、いくら基礎からやり直すと言っても、大学生や社会人にたいして中学の教科書を使おうとすると、気分が萎えてやる気が起こらないという事も十分に有り得ます(※)

(※)実は、この点については、大学生や社会人に限らず、高校生たちもとても鋭敏な感覚を持っていて、つまらない英文を即座に見抜きます。彼らの大半は、問題集・教科書の英文や文法書の例文を面白いとは思っていません。

 私も、英語を苦手とする学生たちを教え始めたとき、この点に大いに頭を悩ませました。そして、それこそ懸命にあれこれと試行錯誤してみました。その結果、「ほぼ100%うまくいく」と確信を持てる素材にたどり着くことができたのですが、それが映画や洋楽でした。

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「映画「アルマゲドン」から学ぶ使える英文法」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長