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TOEIC400点前後でプロ並みの英語を書く人

TOEICの利点と弱点+ライティングの極意

2016年6月25日(土)

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 今日、社会人の英語の指標といえば、取りあえずはTOEICでしょう。その理由は、おそらく3点ほどあって、ひとつには学術的な英語ではなく社会生活英語に焦点を当てているということ、そして、これまでの文法偏重の学習に対して「英語に慣れる」ことを促す内容になっている点(※)、最後に(当然のことですが)客観的指標が欲しいという切実な事情もその人気の大きな理由であると思います。TOEICは合否ではなく、5点刻みですので分かりやすい。

(※)これはつまり、このコラムでもご紹介した通り、文法が苦手な人でも高いスコアを取れるということを意味します。受験英語のテストではこうはいきません。

頭をもたげ始めた疑問

 しかし、TOEICは世間に普及したがために、その弱点も広く知られるようになりました。それは、膨大な時間と労力をかけて800点レベルの高スコアを取っても、話せないし、書けないという現実です。つまり、何気に私たちの心をワクワクさせた、あの、TOEICの対照表がまったく当てはまらないということに気付き始めたのです。

 TOEICは実践的なテストのはず、なのにどうしてこんなにも大きなギャップがあるのだろうか。800点を取るのは決して楽ではない、それなのにどうして話せず、書けないのだろうか――だれもがこう考えて首を捻り始めたわけです。

 ここで、まず押さえておくべき点は、あの対照表は決して事実無根のものではないということです。例えば、海外に正規留学して4~5年程度懸命に勉強した人の場合、TOEICのスコアとスピーキング能力は一致します。

 しかし、日本国内で勉強した人の場合、つまり英語を「外国語」として学習した人の場合には(普通は)そうはならないのです。とくに、対策勉強と称して、受験英語に毛が生えたようなことを行った場合にはほぼ100%一致しません。私の知る限りでは。

 この点が平易かつ明確に説明されていないため、混乱が起きているのです(※)

(※)最近どういうわけか、対照表の表現がガラリと変わりました。

 いずれにせよ、最近では、TOEICの持つこのギャップに対して、人々の間で一種の開き直り(あきらめ?)が起こり始めました。つまり、取りあえずTOEICのスコアを確保しよう、スピーキングやライティングは後からでいいじゃないか、という考えです。

 しかし、この“作戦”でいくと、大変なことになります。なぜなら実務で英語が使えるようになるまでに、下手をすると10年前後もかかることになるからです。

 …というより、そもそも800点を取るだけでもかなり大変なことで、長期間仕事と対策勉強に明け暮れ、実務で話せない、書けないということになると、膨大なリソースの消耗さえ起こり得ます。

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「TOEIC400点前後でプロ並みの英語を書く人」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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