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スピーキングはこう伸ばす!

“暗唱”が最強の学習法である理由(3)

2016年8月20日(土)

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 多くの社会人の皆さんと同様、私も日頃は緊張した日々を送っていますが、このお盆休みの直前、そして休暇中に、本当に久しぶりにストレスから解放され、気持ちの良い時間を持つことができました。今回はそのエピソードを交えながら、スピーキング力の効果的な身の付け方に触れ、最後に「なぜ暗記・暗唱なのか」についてお話ししたいと思います。

ネイティブスピーカーとの面接

 お盆休みの直前に、大学の講師候補のネイティブスピーカーの方の面接を行いました。その中でその人の口から「日本語をリソースとして積極的に活用すべき」「英語を英語だけで教えるのには無理がある」という言葉が飛び出したのです。

 「日本語をうまく活用する」というのは、英語を効果的に学ぶ上で私が最も重要視していることなのですが、普段はこの点について説明してもなかなか理解されません。特に英語以外に外国語を学習した経験のないネイティブや、何らかの特殊(幸運?)な事情で、英語の習得に特に苦労をしなかった人たちにはその傾向が強くあります。

 私はこの人の言葉を聞いて大いに喜んだのですが、そのうちに、なんとこの方の奥さんが日本人で、彼が日本語も話せることが分かったのです。

 その後どうなったかというと、私たちは日本語と英語を混ぜて話し始めました。このようなタイプの会話については以前にも触れたことがありますが、両方使って良いとなると、気持ちがリラックスし、“How do you say it in English?”、さらにはダイレクトに日本語で「○○というのは英語でどう言います?」などと気軽に聞けますので、楽しくもありまたとても勉強になるのです(※)

(※)ネイティブスピーカーでも日本に長く住んでいる人は、たいてい(驚くほど)日本語が話せます。こういう人を先生にすると短時間に多くの事を学ぶことができます。これは、日本人のバイリンガルの方でも同じです。

日本語混じりの英会話が効果的な理由

 このような会話では、例えば相手が「もうドン引き」などという言い回しを使うと、それだけで盛り上がり、「ほかにもこんな表現がある」などと教え合うこともあります。

 きちんとした英文を話す必要などありません。うろ覚えでも、当てずっぽうでもとにかく自分の知っている単語なり連語なりをどんどん口にすれば良いのです。語句であると、時制などの文法が関わってこないため、「覚える=使える」に限りなく近づき、学習の成果が出やすくなります。もちろん、これはダイレクトにやる気につながります。

 日本語で言った後に英語の表現を思い出すというようなことも良くありますが、そのような時にもためらわずに口に出して構いません。日本語と英語を混ぜた会話には、それだけの自由度があるのです。

コメント3件コメント/レビュー

漫然と暗記暗礁する前に、記憶方法も学習した方が良い。脳の使い方として言語をつかさどる場所ではなく、空間やナビゲーションをつかさどる場所を活用すれば早く覚えられ、持続期間も遥かに長い。(2016/08/23 09:20)

「日本語を活用した英会話習得法」のバックナンバー

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「スピーキングはこう伸ばす!」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

漫然と暗記暗礁する前に、記憶方法も学習した方が良い。脳の使い方として言語をつかさどる場所ではなく、空間やナビゲーションをつかさどる場所を活用すれば早く覚えられ、持続期間も遥かに長い。(2016/08/23 09:20)

いつのまに「暗唱には効果がない」という風潮になっていたのでしょうか? 僕がNHKラジオ英語を聴いていた1980年代は、指導書(テキスト)に載っている会話例を、文字を見ないで暗唱できるまで繰り返し音読するのが基本で、ラジオの講座はその練習にとってのコーチの役割でした。そうやって型を身につけておけばいつか応用できるようになるよ、という趣旨で、この記事の著者の方と同じ考えだったと思います。

個人的な経験であり普遍性があるかどうかわからないのですが、この暗唱は、実際に英語を話す上で決定的に役立っていると感じます。いまでも、英文を黙読していて気になる言い回しがあると、繰り返し口に出し、頭に叩き込むようにしています。(2016/08/20 10:24)

アクティブラーニングとは能動的な学習を指します。能動的な学習とは先生が教えるのではなく、生徒が主体となってする学習です。生徒が机に座って黙々という学習も、学習者同士が活発に関わり合う学習も立派なアクティブラーニングです。アクティブラーニングとはダイナミックに学習することではありません。

脳には、情報の「相違」や「欠落」を認識し、補正・補完する能力があるのはディープラーニングにより、多くの事例を記憶して、パターンで学習や認識するからです。そのために情報の一部が欠落や間違いがあっても、学習や認識ができるからです。

しかし、ディープラーニング学ぶのは達人の真似をする事です。日本語混じりの英語は所詮ネイティブの真似すべき音でありません。日本語と英語の混じった英語は、覚えにくい音でもあります。するとパターン学習が促進されませんから、情報の「相違」や「欠落」を認識し、補正・補完する能力は生まれません。(2016/08/20 06:55)

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川野 幸夫 ヤオコー会長