• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日本の英語教育の明日

起死回生はなるか?

2016年9月17日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「コグニティブの時代」――これは、最近ネット上に現れた、あるグローバル企業のキャッチフレーズです。コグニティブ(cognitive)というのは「認知の」「認知に関わる」という意味で、このフレーズは脳の情報処理を応用したAI(人工知能)システムの宣伝に使われています。

 おそらく、技術者はニューラル・コンピューティングという言葉を使いたかったのでしょうが、広報が頭を絞って、この言葉に決定したのでしょう。

 かなり大胆なキャッチです。

 そう言えば、AIも英語ですね。Artificial Intelligenceの略で正しい英語です。

 他にも、先週の日経ビジネスオンラインには、「価格コンシャス」(price-conscious)という言葉が飛び出していました。これも正しい意味で使われていて、「価格を意識している」という意味です。「トレンド・コンシャス」(trend-conscious)なら「トレンドを意識している」ということになります。

 このように、最近はどんどんと「正しい英語」がカタカナ化されてきています。そのスピードは恐ろしいほどで、このままでは日本語の良い点が失われてしまうのではないかと、心配になるぐらいです。

英語と日本語の相乗効果

 しかし、英語の学習という点から考えると、これはとても好ましい流れです。このコラムで何度も指摘しているように、このような感じで日本語の中に英語を入れ込むようにすると、とくに負担感もなく、短期間で爆発的に語彙を増やすことができます。

 方法は簡単で、「正しい英文」を用意して、それを英語交じりの日本語にしてしまうわけです。それだけで、単語や熟語を1週間に150語程度は無理なく、少し頑張れば200語は覚えることができます。真剣に取り組めば、250~300語/週も可能で、実際の話として、私の著書を使って1カ月1000語以上のペースで覚えた人に何度か会ったことがあります(書籍アプリです。英文は付いていません)。

 なぜこのような、にわかには信じられないペースで記憶ができるかというと、日本語を活用する方法では、「意味」を覚える必要がなく、「音」を頭に入れればそれで終わりだからです。

 ここの発想転換が大切で、意味はわざわざ覚えなくても、そのほとんどが「すでに」あなたの頭の中にあります。たとえば、もしコグニティブ(cognitive)という言葉があなたにとって難しいとすると、それは、「認知」という日本語の意味自体がよく分かっていないからに他なりません。

 この概念を、英語を通じて理解するとなると、普通の人にはまず無理です。しかし、日本語を通じてだと可能性は十分にあります。

 ここが、日本語を活用した英語学習法のクールなところです。この方法だと英語の習得が何倍にも加速されるだけでなく、日本語そのものを鍛えることにも繋がります。つまり、母語を強化しつつ、英語も強化できるのです。

コメント3

「日本語を活用した英会話習得法」のバックナンバー

一覧

「日本の英語教育の明日」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「絶対これしかありません」というプランが出てきたら、通しません。

鈴木 純 帝人社長