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TOEICを異次元の角度から攻める

日本語を活用したTOEIC攻略法

2017年10月28日(土)

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 近頃はTOEICへの熱もいよいよ頂点に達したかのように思います。なぜなら、3カ月でうん十万というような超高額の対策コースが次々と出始めたからです。これらのコースは、いずれも、文字通り完全密着方式で生徒をフォローし、短期間で成果につなげようというものです。

 その価格には本当に驚きますが、一方で受講者の切実な気持ちもよく分かります。会社からは短期間での成果を求められますし、語学の場合はさらにそこに、「もともとが身に付けにくい」という大きな制約がかかります。仕事をしながら学ぶとなると、自身で学習をコントロールすることは至難の業といえます。そのため大金を払ってでも、学習の流れを細かく管理して欲しいという需要が生まれるのでしょう。

模擬試験は有効か?

 そう考えて見渡すと、世の中には本当に役に立つTOEIC教材がどうも見当たりません。大抵が、実際のテスト通りの問題→解説というワンパターンです。しかし、たとえ実物そっくりの出来の模擬試験(作るのは極めて難しい)を数珠つなぎに並べていたとしても、受験者の大半を占める300点台~400点前後のレベルではほとんど役には立ちません。なぜなら、ごく単純にいって、難し過ぎるのです。

 TOEICは990点まで測る問題です。テストで話されること、書かれていることが、本当の意味で分かり始めるには最低でも600点程度の実力が必要です。このレベルになるとそれなりに正答できますので、自分の弱点についても良く見えるようになり、学習が成り立ちます。300点台~400点台であると、模擬試験は単なるお守り程度にしかなりません。それどころか、問題集を買い込めば買い込むほど気が重くなることも考えられます(※)

(※)私は今、ここをブリッジする教材を開発中です。会話については、すでに考え抜いた教材を2点発表し、好評を得ていますので、今度は何とかTOEICで困っている人を手助けする教材を作りたいと考えています。

アプローチを変える

 ではどうすれば良いでしょうか。私は、TOEICへのアプローチを一度根本的に変えて見ることを提案します。たとえ300点台であっても、「ナルホドTOEICというのはそういうテストか」と思え、さらにそこから模擬試験も使いようだとまで悟れる方法があります。

 その方法とは、ズバリ、“TOJIC”です。これはTOEICをもじったもので、Test of Japanese for International Communicationの略です。もちろん、実際にはこんな名前のテストはありません。私の造語です。TOJICは、TOEICをそのまま全部日本語にしたものと考えて下さい。これを使って、これまでとは全く違う角度からTOEICを攻めるという訳です。

 日本人は、このようなアプローチを避けがちです。理由は2つあって、1つは、テストというものは”姑息な方法“でいじってはいけない、頭を絞ってとことん考えて答えを出す、それがテストに対する正しい作法だと思う人が多いという事です。この考え方でいくと、TOJICなどというのはとんでもなく奇天烈だということになります。

コメント2件コメント/レビュー

とても面白いと思いました。 不正解になってるところが、理解力の問題なのか、英語の問題なのかの切り分けができますね。 もしこれで、TOJICの点が取れなかったら英語の勉強してる場合ではない、と。(2017/10/30 10:43)

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「TOEICを異次元の角度から攻める」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

とても面白いと思いました。 不正解になってるところが、理解力の問題なのか、英語の問題なのかの切り分けができますね。 もしこれで、TOJICの点が取れなかったら英語の勉強してる場合ではない、と。(2017/10/30 10:43)

当方、当時所属していた会社から500点以上を管理職登用基準とされていたので受けました。
貴案は前半のヒアリングでしょうか。後半のグラマー対策でしょうか。
学生時代から遠ざかると後半が苦手でした。
前半は結構取れるのですが、後半は時間内に全問解けないので最後の長文から解いて行きました。文法問題は最後の5分で適当に。
これでも企業が要求する足切り点には届くので。
何点取るって目標を決めて、捨て問に時間を掛けない解答するのが良いかと。
実用と兼ねるならヒアリング対策の方が有効のような気がしています。
ひたすらヒアリング。
フレーズを丸ごと覚えて行く方法でした。 フレーズを口に出して見る。
1年間でヒアリング主体で200点アップしました。
このときの勉強が今も海外出張で役立っています。
時事問題が出るので英字新聞はざっと見ておくことですかね。
それと最初に受けたときに設問を読んでいたら間に合わないので問題の趣旨を理解すること、時間配分を体得しておくことで乗り切れそうですが。
グラマー対策なら貴案が有効だと思います。(2017/10/29 05:15)

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