• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

英語学習を10倍に加速できる理由

「共通点」が学習効率を変える

2016年11月12日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日常会話、つまり、挨拶から始まる何気ない日常のやり取り(small talk)が、じつは難しいということは既にお話ししました。いわゆるペラペラというレベルになるには、海外に住んでも4~5年かかります。よどみなく滑らかにとなると、10年ぐらい住んでようやくという感じです。

 しかも、たとえ「ペラペラ」になったとしても、その英語が正確であるとも限りません。また、政治・経済や文化・科学についてレベルの高い内容を語れるとも限りません。

 言葉というのはそのぐらい複雑で習得が難しいものです。ですから、本当によく学び方を考えないと、大変な労力をかけてマイナスの結果になる(=やる気をなくす)ことさえ有り得ます。私が、この難題に30年近く国内で挑み続けてきて得た結論、それが「日本語の活用」です。

 日本語を活用すれば、文法は最小限で済みますし、語彙も200語/週程度は普通に覚えることができます。また、会話表現も深く記憶に残る上に、必要なときに即時に検索し、口に出して言えるようになります。

 面白いことに、いろいろと見比べると分かりますが、最近の英語教材や問題集は明らかに日本語を活用する方向へと向かっています。「意味の塊ごとの訳」(チャンク訳)を使う教材が増えていますし、和訳の配置や色使いにも様々な工夫がされていて、どうにかして日本語と英語を関連付けようとしています(※)

(※)文法に関しては、図解で説明しようとする流れが主流となりつつあります。これは認知言語学という学問の考え方に基づくものですが、それをさらに一歩進めたものが、私の考案した「英文のマスターキー」を使った文法です。「英文のマスターキー」を使うと、図解だけでは説明できない文法事項までシンプルに理解できます。

日本語活用で効果10倍の理由

 日本語を活用すれば、ざっくりと言って、英語だけを使用する場合に比べて10倍程度の学習効果が得られます。今回はその理由について、これまでとは少し異なる観点からご紹介したいと思います。

 まず簡単な質問をします。英語と日本語は違う言葉でしょうか。答えは、「Yes」ですね。では、英語と日本語は「全く」異なる言葉でしょうか。このように聞くと、「どうかな?」と思う人も出てくるかもしれません。

 英語学習を加速する秘密はここに隠されています。

 私たちはこれまで、基本的に「英語と日本語は違う言葉だ」という発想で英語を学習してきました。「違う→だから詳細な文法の理解が必要だ」、「違う→だから英語は英語で学習しないといけない」といった具合に。これはある意味でごく自然な考えです。人は「違う箇所」に注意を向けやすいですし、単純にいって、「違う箇所」というのは目立ちますから。

 しかし、よく考えてみてください。もし、英語と日本語が「完全に」異なる言語であれば、意思を伝えることができないという事になります。通訳も翻訳もできなくなるからです。

 ところが実際には、きちんと意思を疎通させることが出来ます。例えば、書籍や映画などは即座に日本語に訳されて出版されますし、字幕をつけて上映されます。音楽についても、ネット上には歌詞の和訳が多数紹介されています。

 なぜこんなことが出来るのでしょうか――それは、「共通点がある」からです。それも多数。

コメント2件コメント/レビュー

日常的に英語で仕事をしているのですが、何気ない会話を続けるのが難しいです。相手の言っていることが分からないというか。特にアメリカではいかに会話の中でジョークやユニークな視点を入れて、相手をひきつけるかが大切です。たとえば渋滞のタクシーの中で、パートナーから"Are we not there yet ? "(まだつかないの!?)なんて聞かれると最初はその意味が分からずポカンとしていました。ここで、「この道は渋滞で有名なんだ。なぜなら・・・」、とでも出てくると会話が弾みます。決して難しい単語ではないのですが、このような表現に慣れるまで、やはり数年かかるのでしょうか。反射神経を鍛えるようです。年入った頭に、この反射神経を鍛える、ドリルみたいなのがあるとうれしいですね。(2016/11/14 12:05)

「日本語を活用した英会話習得法」のバックナンバー

一覧

「英語学習を10倍に加速できる理由」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

日常的に英語で仕事をしているのですが、何気ない会話を続けるのが難しいです。相手の言っていることが分からないというか。特にアメリカではいかに会話の中でジョークやユニークな視点を入れて、相手をひきつけるかが大切です。たとえば渋滞のタクシーの中で、パートナーから"Are we not there yet ? "(まだつかないの!?)なんて聞かれると最初はその意味が分からずポカンとしていました。ここで、「この道は渋滞で有名なんだ。なぜなら・・・」、とでも出てくると会話が弾みます。決して難しい単語ではないのですが、このような表現に慣れるまで、やはり数年かかるのでしょうか。反射神経を鍛えるようです。年入った頭に、この反射神経を鍛える、ドリルみたいなのがあるとうれしいですね。(2016/11/14 12:05)

音と文字と言う事が文中に出てきますが、英語と日本語の決定的な違いは文字ではないでしょうか。音からイメージを伝える文字、音を記号化したもの(英語)イメージを文字に落とし込んだもの(日本語)ではないでしょうか。私も共通項はあると思います。会話ではどちらも音からイメージを瞬間的に展開するわけですが、日本語特有の母音がメインの耳では英語の子音は全く聞き取れません。これはトレーニングするしかない。日本にいてもっとも簡単な方法は絵本を声を出して読むこと。始めは意味は分からなくても良いので誰かに教えてもらうか、CDブックなら発音通り出来ているか録音してでも確認した方がいい。発音がある程度正確に出来る様になれば文章のつながり方、リズムなどが分かるようになり会話がだんだんと聞けるようになります。と言うか私はなりました。色んな方法はあると思いますが、とにかく続けるしか方法は無いと思います。(2016/11/14 09:14)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

組織を正しい方向に導き、 作り変えていける人が、優れたリーダーです。

ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長