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英語学習がうまくいかない理由とその解決方法

ちょっとしたコツが学習の成否を決める

2016年11月26日(土)

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 結構勉強はしているはずなのに思ったように英語が伸びない、効果を感じない――このような悩みを抱えている人がいるかもしれません。もちろん、これは単に「結構しているはず」と思っているだけのことで、実際には十分にしていないということもあり得ますが、そうでない場合もあります。今回は、勉強がうまくいかない理由を分析し、どのように対処すれば良いかについてお話ししたいと思います。

 基本的に、日本語ができるのであれば、英語が壊滅的になるということはありません。必ず一定のレベルまではいけます。この点はくれぐれも自信を持って下さい。

「集中」を理解する

 勉強には「集中」が大切だということは、私たちのだれもが理解しています。しかし、英語の場合、集中することがとても難しいという厄介な問題があり、多くの人がここでつまずいています。

 私も、今から振り返ってみると、この30年間ほど何をやってきたかというと、結局のところ、その4分の1ぐらいは「集中」というものが、どのような状態を意味するのかについて理解し、それを効果的に生み出す技術を模索してきたように思います。

 考えてもみてください。「日本語」でさえ、話に集中することはそれほど容易ではありません。なぜかというと、人はそれぞれ関心を持っていることや興味のあることが違うからです。たとえば、相手がいくらクリケットについて熱く語っても、あなたに興味が無ければ話に集中できませんね。

 また、私たちは1日の中でも、状況によって注意を向けることが違います。お腹がすいていれば、当然食べることを考えがちですし、何か悩みがあればそれについて考えがちです。もちろん、体調が悪ければ「土台」が無いようなもので、集中はとても難しくなります。

 よく理解しておかないといけないことは、そもそもが、私たちの頭の中は雑念だらけだということです。なぜかというと、脳はネットワーク的な情報処理をしているからです。普通のコンピューターと違い、ネットワーク処理の場合には、多数の異なる情報が同時に扱われます。様々な情報がつながり合っていると言っても良いでしょう。ですから、何をしていようと、「気が付くと、ふと別のことを考えていた」というようなことがごく普通に起こるのです(※)

(※)どのような作業においても、「注意を怠るな」ということがよく言われますが、それは脳がこのように、情報処理の性質からいって「移り気」だからです。

 このような状態を、とても分かりやすく明快に言い表している日本語があります。それは、「うわの空」です。「集中」と言われても、分かったようでよく分からないような点がありますが、「うわの空」と言われると、まさしくそれそのもので、誰にでもピンと来るはずです。

 さて、では、「うわの空」で聞いたことや読んだことは、記憶に残るでしょうか――残りませんね。「ゼロ」もしくは「限りなくゼロ」です。これでは学習効果が上がるはずがありません。

 「いや、ちょっと違う。英語についてはそれなりに集中して頑張っている」――そういう人もいるかもしれません。しかし、ここが危ないところなのです。

 例えば、結構集中力がいる練習であるシャドーイングをしていても「うわの空」になることがあります。シャドーイングでは、英語を聞き取り、それをほぼリアルタイムでつぶやくのですが、それでも、ある程度慣れてしまうと、それをしながら何か別のことを考えるというようなことが比較的容易に起こります。

コメント5件コメント/レビュー

日本語と英語は統辞法や発音をはじめ何から何まで正反対の言語なので、「英語が話せなければ飢え死にする」くらいの経済植民地に落ちないと一般庶民が習得するには無理があると感じます。
ネイティブの(教員としての指導スキルを学んでいない)英語教師を雇う予算があるのなら、ディープランニングする自動翻訳ソフトの開発にリソースを注ぎ込んだ方がよほど日本の国益に適うのではないかと思い始めています。(2016/11/29 09:28)

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「英語学習がうまくいかない理由とその解決方法」の著者

池田 和弘

池田 和弘(いけだ・かずひろ)

大阪観光大学国際交流学部教授

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合。日本有数の英語学習法のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

日本語と英語は統辞法や発音をはじめ何から何まで正反対の言語なので、「英語が話せなければ飢え死にする」くらいの経済植民地に落ちないと一般庶民が習得するには無理があると感じます。
ネイティブの(教員としての指導スキルを学んでいない)英語教師を雇う予算があるのなら、ディープランニングする自動翻訳ソフトの開発にリソースを注ぎ込んだ方がよほど日本の国益に適うのではないかと思い始めています。(2016/11/29 09:28)

座って勉強するから難しいのだと思います。かつてスウェーデンの英語教育をこのサイトで紹介していました。英語で体育の授業を行うのでした。小学校の体育の授業をすべて英語で指導する。体で覚える英語です。継続すると体育の授業にまず体が反応して脳が切り替わり英語モードになる。体の動かし方などの日常的な動作を英語で言えば、生徒が意味を理解するのは容易なはず。日本でもやってみればよいです。きっと大きな効果があると思います。(2016/11/28 12:56)

短い英文やフレーズを30回程度連続して繰り返し音読するという方法は、古いようで新しい方法だと思います。しかし伝達方法(意思疎通の方法)が英語だけしかないという状況をつくり出す方法がベストだとも考えています。(2016/11/28 10:54)

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