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「苦手の仕事」「不遇の時代」は才能開花の好機

2016年3月23日(水)

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「苦手な仕事」で開花する人格と才能

先生は、昨年上梓された新著、『人は、誰もが「多重人格」 - 誰も語らなかった「才能開花の技法」』において、人は、誰もが心の中に「複数の人格」を持った「多重人格」であり、日常においては、無意識に、仕事や生活の状況や場面に合わせて「様々な人格」を使い分け、それによって、他人と円滑にコミュニケーションを取り、仕事で高いパフォーマンスを発揮していると述べられていますね。

 そして、この本において、我々の中の「隠れた人格」には、「表層人格」「深層人格」「抑圧人格」の「3つのレベル」があり、「隠れた人格」がどのレベルかによって、それを開花させ、活用する技法が異なってくると述べられています。

 前回は、第2のレベルの「深層人格」を開花させる「3つの技法」のうち、第1の技法、「優れたプロフェッショナルを『師匠』として、その『師匠』から『人格』を学ぶ」という技法について教えて頂きましたが、では、第2の技法とは、どのような技法でしょうか?

田坂:第2は、

 自分の中の「隠れた人格」が開花する仕事を選ぶ

 という技法です。

「『隠れた人格』が開花する仕事」というものがあるのですか?
 それは、どのような仕事でしょうか?

田坂:端的に言えば、「苦手な仕事」です。

「苦手な仕事」ですか・・・。

田坂:ええ、言葉を替えれば、「自分の性格に向いていない」と思う仕事です。

なぜ、「自分の性格に向いていない仕事」によって「隠れた人格」が引き出されるのでしょうか?

田坂:それは、ある意味で、当然のことですね(笑)。

 そもそも、「自分の性格に向いている仕事」とは、これまで自分が「表に出してきた人格」に向いている仕事という意味です。
 一方、「自分の性格に向いていない仕事」とは、これまで自分が「あまり表に出してこなかった人格」を活用しなければならない仕事を意味しています。

 従って、「苦手な仕事」、すなわち「自分の性格に向いていない仕事」に取り組むことは、必然的に、自分の中の「隠れた人格」を開花させることになるのですね。

そこを、もう少し具体的に・・・(笑)。

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「田坂広志の誰も語らなかった「才能開花の技法」」のバックナンバー

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「「苦手の仕事」「不遇の時代」は才能開花の好機」の著者

田坂 広志

田坂 広志(たさか・ひろし)

多摩大学大学院教授

1974年東京大学卒業、81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。米シンクタンク客員研究員などを経て、2000年多摩大学大学院教授に就任。2011年3~9月、東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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