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エゴは抑圧せず、静かに見つめ、大きく育てよ

2016年6月8日(水)

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「人間性」が開花する3つの理由

先生は、昨年上梓された新著、『人は、誰もが「多重人格」 - 誰も語らなかった「才能開花の技法」』において、人は、誰もが心の中に「複数の人格」を持った「多重人格」であり、これらの「複数の人格」の中で、これまで「隠れていた人格」を開花させることによって、「隠れていた才能」が開花するということを述べられていますね。

 前回は、この「隠れた人格と才能」を開花させる技法を実践するとき、これらに並行して実践するべき2つの技法があり、その第1の技法として、「豊かな人間像」を開花させる技法について述べて頂きました。

 では、第2の技法は、どのような技法でしょうか?

田坂:第2の技法は、「豊かな人間性」を開花させる技法です。
 では、この「豊かな人間性」は、どうすれば、開花するのか?

 実は、我々が、「隠れた人格と才能」を開花させていくと、結果として、必ず「人間性の開花」が起こるのですね。

 ただ、この話は、また本が一冊書けるほど深いテーマですので、本格的に語るのは別の機会に譲るとして、ここでは、「多重人格のマネジメント」を実践すると、なぜ、「豊かな人間性」が開花するのか、その「3つの理由」を述べておきましょう。

 第1の理由は、「相手を理解し、相手の気持ちが分かるようになる」からです。

 すなわち、「多重人格のマネジメント」によって、自分の中に「様々な人格」が開花していくと、他の人の「人格」を理解できるようになり、そうした人格を持った人の「気持ち」が分かるようになるからです。

 例えば、自分の中に「リーダーシップ人格」が育ってくると、たとえ、上司に仕える「フォロワー」の立場にあっても、「リーダー」である上司の心の動きを感じ取り、その心理の機微を理解することができるようになります。

 逆に、若い頃、上司に仕え、自分の中に「フォロワー人格」を十全に育ててきた人は、自分が経営者などの「リーダー」になったとき、「フォロワー」としての部下の気持ちを細やかに理解できる上司になります。

たしかに、優れた経営者は、自分が部下や社員であった時代の経験から、トップになっても、部下や社員の悩みや不満、辛さや苦しさが分かりますね・・・。

田坂:そうですね。さらに言えば、優れた経営者は、自分の「リーダーシップ」が強くなりすぎると、部下や社員から、「依存」や「迎合」、「権力追随」や「面従腹背」といった心理を引き出してしまうことの怖さも、フォロワー時代の体験から、よく理解しています。

では、「多重人格のマネジメント」で「豊かな人間性」が開花する第2の理由は?

田坂:それは、「相手の状況や心境に合わせて、適切な人格で対処できるようになる」からです。

 すなわち、自分の中に「様々な人格」が開花し、「多重人格のマネジメント」に習熟してくると、相手の人格、相手の状況、相手の心境を、瞬時に判断し、その場で、最も適切な人格を前に出すことができるようになります。

 

 仏教に「対機説法」という言葉がありますが、相手の「機」や「機根」に応じて、話の内容を変えるという説法のやり方のことです。同様に、企業などにおいて、「人間力」のあるマネジャーや経営者を見ていると、この「対機説法」的なマネジメントをしています。

 すなわち、部下や社員の状況や心境に応じて、「厳しい人格」を前に出すか、「優しい人格」を前に出すか、見事に使い分けています。そして、その「厳しさ」や「優しさ」にも、幾つものレベルを持ち、使い分けています。

 

 しかし、実は、そうした「対機説法」的な対処ができるのは、第1の理由で述べたように、「相手を理解し、相手の気持ちが分かる」力量があるからです。従って、第1と第2、この二つの力量は、コインの裏表でもあるのです。

 例えば、「部下の仕事上のミスに対して、厳しいことを言わなければと思って部下を呼んだが、顔を見た瞬間に、部下が、そのミスを深く反省している気持ちが伝わってきて、思わず、優しい声をかけた」といった例は、まさに、この2つの力量を備えた「人間力」のあるマネジャーの姿ですね。

相手の気持ちが分かり、かつ、相手の気持ちに合わせて処する力量ですね・・・。
 では、「多重人格のマネジメント」で「豊かな人間性」が開花する、第3の理由は?

コメント1件コメント/レビュー

優秀なリーダーは,優秀なフォロワーだった自分の経験からは優秀じゃないフォロワーの気持ちはわからないと思いますよ。
「多重人格」を自分の中に育てるというのはいいけれど,その効能を過大に喧伝してる感がありました(2016/06/08 15:18)

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「エゴは抑圧せず、静かに見つめ、大きく育てよ」の著者

田坂 広志

田坂 広志(たさか・ひろし)

多摩大学大学院教授

1974年東京大学卒業、81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。米シンクタンク客員研究員などを経て、2000年多摩大学大学院教授に就任。2011年3~9月、東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

優秀なリーダーは,優秀なフォロワーだった自分の経験からは優秀じゃないフォロワーの気持ちはわからないと思いますよ。
「多重人格」を自分の中に育てるというのはいいけれど,その効能を過大に喧伝してる感がありました(2016/06/08 15:18)

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