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その「無意識の言葉」が、才能開花を妨げる

2015年12月9日(水)

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「表の人格」が妨げる才能の開花

先生は、今年5月に上梓された新著、『人は、誰もが「多重人格」 - 誰も語らなかった「才能開花の技法」』において、人は、誰もが心の中に「複数の人格」を持った「多重人格」であり、日常においては、無意識に、仕事や生活の状況や場面に合わせて「様々な人格」を使い分け、それによって、他人と円滑にコミュニケーションを取り、仕事で高いパフォーマンスを発揮していると述べられていますね。

 そして、先生は、この新著の中で、日常において表に出している人格、すなわち「ペルソナ人格」が硬いと、その人格以外の多くの人格を「深層意識」で抑圧してしまうため、その抑圧された「様々な人格」に伴う「様々な才能」が、開花できなくなると述べられていますね?

 では、我々は、その「硬いペルソナ人格=表の人格」に、どう処すればよいのでしょうか?

田坂:「硬いペルソナ人格」に、どう処するか?

 そのことを理解して頂くためには、もう少し深く、我々の「心の世界」、特に「深層意識の世界」について話をする必要があります。

 なぜなら、才能の抑圧は、必ず、「深層意識」の世界で起こるからです。

 これは、ある意味で当然で、「表層意識」の世界では、誰も、自分の才能を抑えたいと思う人はいないからです。

たしかに・・・。

田坂:従って、問題は、自分の「深層意識の世界」が、どうなっているかです。

 この深層意識の世界に「否定的な想念」や「マイナスの想念」があると、人間の能力は、必ず、抑え込まれます。

 なぜなら、「否定的な想念」や「マイナスの想念」は、能力を「萎縮」させてしまうからです。

それは、なぜでしょうか・・・?

「深層意識」が萎縮させる能力

田坂:分かりやすい例を挙げましょう。

 例えば、いま、私が、この床にチョークで2本の線を引きます。30センチ幅の2本の平行線です。

 そして、あなたに、「この30センチの幅の道を、歩いてください」と言うと、おそらく、何の苦労も無く、真っ直ぐに歩けるでしょう。

 体に障害のない健常者の方であれば、通常、誰でも、30センチ幅の道であれば、真っ直ぐに歩けるからです。

 ところが、もしこれが、断崖絶壁の上に30センチ幅の板を渡した橋だとしたら、ほとんどの人は、一歩も歩けない。

 なぜなら、その瞬間に深層意識に生まれる「橋から落ちるのではないか・・・」「崖下に落ちたら死ぬ・・・」という恐怖が心を支配してしまうからです。

 そして、その恐怖心のため、足がすくみ、前に進めなくなってしまうからです。

たしかに、誰でも足がすくんで、一歩も進めないですね・・・。

田坂:しかし、本当は、我々は、30センチの幅の道を、踏み外さないようにコントロールしながら歩む「身体的能力」は持っているのです。

 けれども、「深層意識の世界」に恐怖心を抱いただけで、我々は、その「能力」を発揮できなくなってしまうのです。

 例えば、ゴルフの世界でも、優勝が懸かっている場面で、一流のプロフェッショナルが、わずか数10センチのパットを外すことがありますね。

 あれも、深層意識に生まれる「このパットを外すわけにはいかない」「外したらどうしよう」とのプレッシャーと不安感が、本来持っている能力を「萎縮」させてしまうのですね・・・。

 このように、「深層意識の世界」に、恐怖心や不安感などの「否定的な想念」や「マイナスの想念」があるだけで、我々の能力は、無残なほどに「萎縮」してしまうのです。

なるほど・・・。しかし、いま伺った「30センチ幅の橋」の例や「ゴルフのパット」の例では、「否定的な想念」や「マイナスの想念」によって萎縮してしまうのは、基本的に、「身体的能力」ですよね・・・?

田坂:いえ、そうではありません。「否定的な想念」や「マイナスの想念」によって萎縮してしまうのは「身体的能力」だけではありません。

 それは、我々の「精神的能力」についても同じです。

 例えば、入学試験などにおいて、家族に「全力を出して頑張ってくる」と言って家を出たものの、心の奥にある「この試験、落ちたら浪人だ・・・」といった強迫観念とプレッシャーで、本来持っている実力を発揮できなかった、といった例は、しばしばありますね。

 このように、「深層意識の世界」に「否定的な想念」や「マイナスの想念」があるだけで、「精神的能力」も萎縮してしまいます。

 従って、身体的能力と精神的能力が結びついて発揮される「才能」についても、同じです。

なるほど、「否定的な想念」や「マイナスの想念」は、我々の「才能」も萎縮させてしまうのですね・・・。

 では、それを避けるためには、どうすればよいのでしょうか?

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「その「無意識の言葉」が、才能開花を妨げる」の著者

田坂 広志

田坂 広志(たさか・ひろし)

多摩大学大学院教授

1974年東京大学卒業、81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。米シンクタンク客員研究員などを経て、2000年多摩大学大学院教授に就任。2011年3~9月、東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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