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誰の中にも潜んでいる「天才」の人格

2015年12月24日(木)

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「性格診断」が生み出す自己限定

先生は、今年5月に上梓された新著、『人は、誰もが「多重人格」 - 誰も語らなかった「才能開花の技法」』において、人は、誰もが心の中に「複数の人格」を持った「多重人格」であり、日常においては、無意識に、仕事や生活の状況や場面に合わせて「様々な人格」を使い分け、それによって、他人と円滑にコミュニケーションを取り、仕事で高いパフォーマンスを発揮していると述べられていますね。

 そして、先生は、この新著の中で、自分の中に隠れている「様々な才能」を開花させたいと思うならば、自分が被っている「硬いペルソナ」に気づき、その「硬いペルソナ」が深層意識で抑圧してしまっている「隠れた人格」と「隠れた才能」に気づく必要があると言われていますね・・・。

田坂:そうです。自分の「硬いペルソナ」の陰に隠れた「様々な人格」の存在に気がつき、それを認め、受け容れることです。

 もし、それができるならば、それぞれの「人格」に伴う「才能」を、どれも抑圧せず、開花させていくことができるのですね。

しかし、先生、我々の中に「様々な人格」「隠れた人格」があることは、ここまでの話で、よく理解できたのですが、それでは、世の中で、しばしば行われる「性格診断」とは、何なのでしょうか?

 こうした診断の結果として言われる「あなたは、短気な性格です」や「あなたは、温厚な性格です」といった評価を、我々は、どう考えるべきなのでしょうか?

田坂:大切な質問ですね。もちろん、こうした「性格診断」には、それなりの意味もあり、社会生活を営んでいくとき、役に立つ部分も多々あるのです。

 しかし、ここまでの「多重人格論」の文脈で申し上げれば、「性格診断」とは、我々が、日々の仕事や生活において被っている「ペルソナ」としての人格と性格を診断しているとも言えるのです。

 だから、我々は、「性格診断」を受けたとき、そこに書かれている「あなたの性格は、これこれです」という言葉を読んだとき、「たしかに、自分の性格には、そうした面もあるけれど、それがすべてではないのだが・・・」とか、「いや、自分の中には、その全く逆の性格があるのだけれど・・・」といった思いを抱くのですね。

たしかに、その通りですね。「あなたの性格は、これこれです」と言われた瞬間に、「いや、何か違う」という思いが湧いてきますね・・・(笑)。

田坂:そうですね。もちろん、こうした「性格診断」や「適性検査」のようなものは、ある状況においては、有効な示唆を与えることはあるのですが、怖いのは、この「診断結果」や「検査結果」に縛られてしまうことです。

 例えば、こうした診断や検査で、「あなたは、理性的な性格で、論理思考に強いタイプです」と評価されたとき、無意識に、自分の中に隠れている「感覚的な部分」や「直観的な部分」を抑圧し、「自分は、感覚的な表現が下手だ」とか、「自分は、直観的判断が苦手だ」といった思い込みをしてしまうという怖さがあります。

それは、まさに「性格診断」や「適性検査」によって、「自己限定」をしてしまうということですね。

田坂:そうですね。もちろん、こうした「性格診断」や「適性検査」を受けたときは、その診断結果や検査結果が教える「対人関係」や「社会生活」へのアドバイスに対しては、一度、謙虚に受け止めて考えることは大切です。

 しかし、そのうえで、「待てよ、自分には、この診断で指摘されている性格とは全く違った性格があるぞ・・・」とか、「いや、私は、この適性以外にも、違った適性があるような気がする・・・」といったことを考えてみることが大切です。

先生ご自身の体験でも、そうですか・・・?

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「誰の中にも潜んでいる「天才」の人格」の著者

田坂 広志

田坂 広志(たさか・ひろし)

多摩大学大学院教授

1974年東京大学卒業、81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。米シンクタンク客員研究員などを経て、2000年多摩大学大学院教授に就任。2011年3~9月、東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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