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上司の意見を尊重するあなたは、間違っている

気配りのつもり、かもしれませんが……

2015年11月11日(水)

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 私のクライアントに、大変な読書家の社長がいます。私は、その社長に会うと「最近、何か面白い本はありましたか?」と聞くようにしています。すると、社長はいつにも増して機嫌良くいろいろ話をしてくれて、仕事がスムーズに進むのです。

 しかし、本好きかどうかわからない人に同じ質問はしません。相手を不快にさせる可能性があるからです。

 「最近、どんな映画をご覧になりましたか?」

 「新しい○○、もう買われましたか?」

 こうした話題を「よかれ」と思って持ち出す人がいますが、相手がその分野についての知識がなかったときに、恥をかかせる結果となります。

その「振り」は不要です

 会議でも、これと同じような失敗をする人がいます。

 自分が意見を求められたときに、なるべく周囲と軋轢を起こさないようにと気を使った結果、「部長どう思われます?」などと、いきなり振ってしまうのです。

 あるいは、お世辞のつもりで「この件については部長が大変にお詳しいので、ぜひご意見をいただければ」と言ったりします。

 自分では「気配りの人」になったつもりなのかもしれません。しかし、よく考えてみてください。こうした行動は、他人のハードルを勝手に上げておいて、それをみんなの前で跳んで見せろと言っているに等しいのです。

 相手が準備不足で跳べなかったら、その場は相当に気まずいものになるでしょう。しかも、それを自分より偉い人に対してやっているとしたら、相当「苦々しいやつ」と思われることでしょう。

 あなたが司会を担当しているわけでもないのに、誰かに発言を求めるのはやめておきましょう。もし司会であったとしても、やたらと偉い人の意見を請うのは逆効果です。偉い人には最後のシメをばしっと決めてもらえるようにするのが一番です。

 会議で変な気配りをすると、かえってろくな結果になりません。

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「上司の意見を尊重するあなたは、間違っている」の著者

野呂 エイシロウ

野呂 エイシロウ(のろ・えいしろう)

放送作家/戦略的PRコンサルタント

「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。「ザ!鉄腕!DASH!!」など人気番組を手がけた後、1997年にコンサルタント活動を開始。放送作家として培ったノウハウを応用する手法で人気に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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