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「異性愛」か「同性愛」かは何で決まる?

恋愛対象は体ではなく“脳の性別”が決めるものだった

  • 佐田節子=ライター

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2016年6月15日(水)

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聞きたかったけど、聞けなかった…。知ってるようで、知らなかった…。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の“からだ知恵録”をお届けしよう。

男性が好きか、女性が好きかを決めているのは脳の違いだった。(©nito500-123RF)

 あなたはどんな人に心ときめかせるだろうか。

 一般的には、男性は女性を好きになり、女性は男性を好きになる。でも、現実にはそうでない人たちも、もちろんいる。男性のことが好きな男性、女性のことが好きな女性、そして両方が好きな男性と女性も。こういった違いはどうして生まれるのだろうか。埼玉大学大学院理工学研究科生命科学部門准教授の塚原伸治さんに聞いてみた。

 「男性と女性では見た目も違うし、体の中の構造も違います。例えば女性には子宮や卵巣があって子供を産むことができますが、男性にはそういった臓器がなく、もちろん、出産もできません。生物学的な男女の違いは歴然としてあります。実は、脳にもこのような性差があり、それが異性を好きになるか、同性を好きになるかという『性的指向』を決めているのです」

 なるほど、好きも嫌いも理由は脳の中にあり、というわけだ。

脳の「前視床下部間質核」の大きさが性的指向を決める?

 塚原さんによると、性的指向を左右しているのは、脳の「前視床下部間質核」(ぜんししょうかぶかんしつかく)という場所だという。何やら難しい名前だが、視床下部という言葉は聞いたことがあるかもしれない。脳のほぼ真ん中の間脳という場所にあって、体温調節やホルモン分泌、摂食、性行動などを司っている器官だ。ここの一部分である前視床下部間質核は、異性を好きになる“異性愛男性”と、同性を好きになる“同性愛男性”では、そもそも大きさが異なっているという。

脳の中には男性と女性で大きさなどが異なる部位がある
[画像のクリックで拡大表示]
塚原さんの資料を基に作成

 「この部分は、男性の方が女性よりも神経細胞(ニューロン)の数が多く、大きさも2倍以上あることが分かっています(大きさを左右する原因は不明)。ところが、同性愛男性の場合は、異性愛男性よりも小さく、女性とほぼ同じ大きさだという報告があるのです。男性でこの部分が小さいと、女性が男性を好きになるように、男性も男性を好きになると考えられるわけです」(塚原さん)

 なお、同性愛の女性に関しては、研究報告がないため、はっきりしたことは分からないそうだ。

コメント2件コメント/レビュー

先日アメリカで同性愛者を標的にしたテロが発生しました。犯人の動機や事件の全容は今だ解明中ですが、残忍な犯行で命を奪われた人はさぞ怖かっただろうし無念だっただろうと思うと心が痛みます。

LGBTの人権問題がまるでうねりのように世界的なトレンドになっています。日本も例外ではなく、先日自民党がLGBT問題を人権問題と明確にしたことは画期的なことでした。
思えばLGBTへの偏見の多くは無知によるところが非常に大きいと思います。例えばLGBTを「性的嗜好」という人がいます。「嗜好」という言葉を使うことで、彼らの置かれた状況を決して認めようとしない意図を感じます。従って、この記事のような科学的な理解はとても重要だと思うのです。思想心情や宗教、政治的な立ち位置とは関係なく、正確な知識をもっと多くの人に知ってもらう必要があると思いました。

なぜ性的指向や性自認が体の性別と違うものになるのか、現在わかっている脳の気質的な違いや胎児期のホルモンの影響など、生まれついての先天的なものだということは、誰もがそういう子を産む可能性があるということ。そういう意味では誰もが当事者になり得るという事実を考えれば、差別などできようはずはないと思いました。(2016/06/15 11:24)

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先日アメリカで同性愛者を標的にしたテロが発生しました。犯人の動機や事件の全容は今だ解明中ですが、残忍な犯行で命を奪われた人はさぞ怖かっただろうし無念だっただろうと思うと心が痛みます。

LGBTの人権問題がまるでうねりのように世界的なトレンドになっています。日本も例外ではなく、先日自民党がLGBT問題を人権問題と明確にしたことは画期的なことでした。
思えばLGBTへの偏見の多くは無知によるところが非常に大きいと思います。例えばLGBTを「性的嗜好」という人がいます。「嗜好」という言葉を使うことで、彼らの置かれた状況を決して認めようとしない意図を感じます。従って、この記事のような科学的な理解はとても重要だと思うのです。思想心情や宗教、政治的な立ち位置とは関係なく、正確な知識をもっと多くの人に知ってもらう必要があると思いました。

なぜ性的指向や性自認が体の性別と違うものになるのか、現在わかっている脳の気質的な違いや胎児期のホルモンの影響など、生まれついての先天的なものだということは、誰もがそういう子を産む可能性があるということ。そういう意味では誰もが当事者になり得るという事実を考えれば、差別などできようはずはないと思いました。(2016/06/15 11:24)

塚原准教授は、人間を扱っているのか?医学部の人間は実際に人間を見て、動物実験をするが、常に人間に応用することが可能かを考えている。理工系の人間は動物実験ばかりして、それを勝手に人間も同じだと思い込む。
「異性に恋をして、結婚をして、子供をもうけて…ということを私たちは当たり前のように考えていますが、脳の性差の仕組みを考えると、これらはいくつもの条件が重なった末の“偶然”のようなものにも思えてきますね」
これは既に政治的なセリフであり、フェミニストのための科学である。本人は性同一性障害の人の気が楽になるように言っているのかもしれないが、それが社会的な影響を持つことを理解しているのか?
また、研究者としても不適切だ。なぜ偶然のはずの脳と体の同一性の確率が高いかを研究すべきであると忠告する。
マスコミの批判もしたい。動物ばかり扱っている基礎研究者の結果を、あたかも最新の医学常識のように宣伝するのは、いいかげんにやめたらどうだ。何度か取材を断っているからわかるが、マスコミは先にストーリーを組み立てていて、医者にそれに沿うように要請する。マスコミに出たければ、要望通りにやれという。また、マスコミのストーリーに都合にいいところだけを切り取り、都合の悪いところはすべて、大量にカットする。医師の言いたいところを全部カットしても、何とも思っていない。そのようなやり方を恥だと思ったほうが良い。(2016/06/15 08:09)

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