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自分と「違う」人とうまく付き合うお作法

グローバルリーダーになるためのコード:Σ<Why/What/How>

2015年9月29日(火)

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 本コラムは、今回で締めくくる。これからお話しする外交力も含めて、最近3回にわたり話してきた、専門性、リーダーシップ、外交力という3要素が、日本人がグローバルリーダーになっていく上での鍵だ、と私は5年くらい前から考えてきた。

 ここ2年は、デロイトトーマツコンサルティングのグローバルマネジメントインスティテュートに所属して、かなりの時間を日本企業と日本人のグローバル化について考察を重ねてきた。その中で、やはりこの3つの要素が、日本人がグローバルリーダーになっていく上で、どうしてもクリアしなければならない要素であり、同時に、この3つを身につけることが、もっとも効率的かつ効果的な方法であると、確信するに至った。

 今回は、その3要素のうちの残された外交力についてお話しし、あわせて、なぜ3要素が効くのか、簡単に述べて締めくくりたい。

 では外交力の話から始めよう。

 まず、ここでいう外交力とは、自分にとって異質の他者との間で、相互理解を深め、協働し、ウイン・ウインの関係を築く力のことである。

 言い換えると、自分からみて、「違い・ズレ」を持つヒトやモノ・コトと、うまく付き合う力(interaction capability)である。

 ではどのように付き合うのか。それには一連のお作法がある。

①「違い・ズレ」との出会い・ショック→②比較・分析→③インターアクション(お付き合い)のモード選択、というのが外交力行使のお作法だ。

 1つずつお話ししよう。

①「違い・ズレ」にショックを受けること

 違うものに出会って、ショックを受ける、といえば、受け身に聞こえるだろう。ショックを受けたフリをしても全く無意味であり、その意味では受け身であり、運まかせである。

 実際、仕事や生活で、予想と違うことや予想からずれをもった何かに出会う機会などほとんどない、だいたい予想通りである、という方もいるかもしれない。そういう方は、予想能力が人並みはずれて優れていて、予想外がほとんどないという例外的な方かもしれない。しかし、例外を除くと、予想の範囲にものごとがおさまる安定しすぎた生活をしているせいかもしれない。あるいは、違いに気づく感性が麻痺しているのかもしれない。

 実は、今述べたことに、「違うものに出会う」コツが裏返しで入っている。コツとは、「予想すること」と、予想が当たりにくい状況、つまり、「普段と違う状況に身をおくこと」の2点である。もっと簡単にいえば、予想や期待が裏切られることにチャレンジすればよい。

 例えば、誘いに乗ってくれるかどうか微妙な彼女を食事に誘う。微妙だと分かっていても、誘うからには、どこかで彼女はOKしてくれるはずという期待をもつ。しかし、見事に裏切られる。そこでショックを受ける。ショックを受けたら①はクリアできて(ちっともうれしくないかもしれないが)、外交力行使の次の段階、すなわち②比較・分析に晴れて進める。②は次に詳しくのべるが、少し先取りしておこう。

 なぜ断られたか? 彼女の行動の理由を考えてみる。

 これまで、異性を食事に誘いだすことに数多く成功しているあなたは、その中から彼女と似たケースを選び、今回の失敗ケースとの比較を試みるだろう。気の置けない女性に、なぜ断られたのかな、などと相談くらいするかもしれない。

 あるいは、そういうことには縁のなかったあなたであれば、自分が彼女だったらOKというはずなのに、なぜ断ってきたのか、一人で悶々とするだろう。

②比較して分析する

 比較・分析について、しばらく考えてみたい。

 その取っ掛かりとして、海外に旅行した場合を想定しよう。

 海外に行くと、ズレと出会ってショックを受けて、比較する、という一連の動きが自然に出やすいだろう。ツアーでなくて、一人でいけばなおさらだ。特に、初めて行く国がよい。

 さて、海外に行くと、さまざまな異なる状況・事柄に遭遇するわけだが、その中でも代表的なのは言葉だろう。

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「自分と「違う」人とうまく付き合うお作法」の著者

キャメル山本

キャメル山本(きゃめる・やまもと)

デロイト ディレクター

外交官を経て、経営コンサルタントとして組織・人材のグローバル化を支援。BBT大学でリーダーシップを講義。2013年からグローバル人材育成の為のプログラムを開発・提供。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長