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在庫を3分の1に減らせば会社は楽になる

原価高騰克服編3:その場で机を動かすだけで仕掛かり品は減る

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2015年6月22日(月)

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トヨタ生産方式の創始者とされる故大野耐一氏から直に学び、独自の理論に落とし込んだ経営コンサルタントの山田日登志氏。かつてはソニーやキヤノンを支え、最近ではデパ地下で「アンリ・シャルパンティエ」ブランドを展開する洋菓子製造のシュゼットも復活させた。円安による原料・半製品の価格上昇と人手不足で国内工場での製造原価は上がり続けている。そんなときにこそカイゼンでムリなくコストを削減するべきだと山田日登志氏は指摘する。その指導現場に潜入した(前回の記事はこちらをご覧ください)。

 天野製作所(山梨県昭和町)は印鑑ケースメーカーだ。水晶の産地がある山梨は昔から印鑑づくりが盛んで、それを支えようと1962年に天野一政が創業した。現在は3代目の天野徹が率いている。

 印鑑には主に認印、銀行印、実印がある。年間240万個程度とされる市場の中で、2014年実績で140万個と大きなシェアを持つ。最近は、高級印鑑の開発・販売にも乗り出した。しかし、「業界が保守的なので、自分たちも新しいものを取り入れられずにきた」(天野)という課題もある。そこへ山田がメスを入れる。

やまだ・ひとし
カイゼン指導のPEC社長。トヨタ生産方式の創始者、大野耐一氏に師事、キヤノンやソニーをはじめとする製造現場のカイゼンを手がけた。食品や家具など中小企業のカイゼンに活動を広げている(写真:堀 勝志古)

 天野製作所は部材の大半が海外からの輸入。契約があるためすぐに円安の影響を受けることはないが、円安による原価アップは目と鼻の先に迫っている。さらなる増産を目指していく中で、製造の効率化によるコストダウンは至上命題だ。

 印鑑ケースは平均日産6000個。山田がまず向かったのは、工程の最下流にある出荷場だ。中に入るなり、「うわあ。ムダばっかりやっとる」と一言。そこには、出荷を待つ印鑑ケースが包装紙に包まれ、作業台にうず高く積まれていた。

1日1回出荷でも、1時間ごとで出荷品を管理する

 「1日に梱包箱単位でいくつ出るのか」という山田の問いに対して、天野製作所の担当者は50だと答えた。「50だったら、1日8時間だとして、大体10分に1つやな。どこで管理しているのか」と山田は立て続けに質問した。

 しかし、同社の出荷は1日1回、夕方のみ。そのため、分単位はもちろん、時間単位でも完成品の数量管理をしていない。「あかんね。まずはその日に作るものを誰にでも見える大きな管理板で管理しないといかん」と山田は指摘した。管理板は1日単位ではなく、1時間単位で管理して、例えば10時台に完成させるのはどの製品だと分かるようにする。

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