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上司と部下はなぜ「断絶」するのか

「モチベーションファクター」の無理解が生む“悲劇”

2016年9月23日(金)

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 経営者と従業員の○○、上司と部下の○○、本社と現場の○○、M&Aの買い手企業と売り手企業の○○、教師と生徒の○○、親と子の○○、夫と妻の○○――。

 「これらの○○のすべてに共通の2字熟語を考えてください」と問われたら、読者の皆さんは、どのような熟語を思い浮かべるでしょうか?

 「協力」でしょうか、それとも「協調」でしょうか。二手の当事者が登場しますので、それらの融和という意味の表現を思い浮かべる人もいるでしょう。

 私は、企業や団体からの年間1500人を超える参加者に対して、「分解スキル・反復演習型能力開発プログラム」を実施しています。その参加者からの答えで最も多く挙がるのが、「協調」や「協力」といった熟語ではなく、「断絶」だったのです。「上司と部下の断絶」というわけです。

 このプログラムの参加者は、マネジメントやパフォーマンスに何らかの課題を抱えていらっしゃる方がほとんどですので、融和を示す表現よりも、「断絶」という熟語が挙げられたのでしょう。しかし、それを差し置いても、私の肌感覚では当事者間の「断絶」は、今日のビジネスや教育現場において、はたまた家庭においてまで、深刻な状況になっているように思えてなりません。そして、深刻な状況は、年を追うごとに高まり、現在では諦念さえ生まれているように思えるのです。

 私は20年来、このプログラムを実施していますが、参加者からの、「上司が部下をハンドルできない」「今どきの社員の考えていることが分からない」「M&A(合併・買収)をした会社のPMI(M&A成立後の統合)が進まない」といった相談がここ数年、格段に増えています。そして、プログラムに参加した理由として「自社の人事部門や研修部門に依頼しても、解決を期待できない」という意味の見解が返ってくるのが実態なのです。

 「分解スキル・反復演習型能力開発プログラム」を開発し、実施し、修正を加えていく中で、経営者と従業員、上司と部下、本社と現場、買い手と売り手の断絶を解消するプログラムを開発できないかと試行錯誤してきました。様々な手法を試してきた結果、最も効果が上がる手法が生み出されてきました。そして、その方法は現在では、トヨタグループ・関連会社の役員・管理職研修をはじめ、年間100を超える企業や団体で活用されるようになっています。今回はその方法を紹介したいと思います。

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「上司と部下はなぜ「断絶」するのか」の著者

山口 博

山口 博(やまぐち・ひろし)

グローバルトレーニングトレーナー

コンサルティング会社ディレクター。外資系企業人事部長時代、グローバルトレーニングプログラムのトレーナーを務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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