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30代社員は“悪魔”の発言を

批判を前向きに変えてみませんか

2017年5月8日(月)

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 この春に昇進や昇格をした方々も多いでしょう。そろそろ新しい職務に慣れてきた頃でしょうか。

 特に20代から30代になり、課長補佐や課長に就いた会社員は、その役割が変わってきます。

 個人としては気力や体力が充実し、仕事のやり方も覚えている一方、組織人としては上司から成果を期待され、部下からは指導力を求められます。まさにプレイングマネージャーとして、忙しい日々を送っていることでしょう。

 では会議においての役割とは何でしょうか。40代や50代の上司が開く会議で、「場を締める」ような、参加者として重みのある発言が期待されます。ところが、現実には部長ら上司から30代社員について多い不満とは、「無発言、無気力体質」です。期待と現実に大きな差があるのです。

 この差を埋めるヒントは、30代社員が「悪魔の代弁者(Devil’s Advocate)」になることです。悪魔の代弁者とは、批判的な立場で反対意見を述べる役割のディベートテクニック用語です。

 一般に会議は、時間に制約があるため、「これでいいよね」という同調傾向になりがちです。それで会議は終了しますが、安易な同調は妥結案になりやすいばかりでなく、議長や参加者による重要事項の見落としにもつながります。

 そこで“一人野党”となり反対意見を述べることで、会議を活性化させ、本質を気付かせる役割を担うのです。

「悪魔の代弁者」の効用とは

 しかしながら、悪魔の代弁者になるには勇気が要ります。反対意見は雰囲気を乱し、敵を作る怖れも多分にあるからです。「反対でも黙っておこう」という臆病な気持ちが出てきがちです。

 まさに悪魔の代弁者は両刃の剣です。反対意見は、多様性を歓迎する上司からは感謝されます。一方で、自説で早く幕引きを図りたい上司からは、疎まれます。

 それでも悪魔の代弁者が大切です。そこには大切な振る舞い方があります。ポジティブ(前向き)な表現をすることです。

 会議で批判的な発言をしても、表現は「ポジティブフレーズ」を付け加えます。

 反対意見が雰囲気を乱す理由は、後味が悪いからです。意見を言い放つと周囲の印象を悪くします。そこで、「もっと良くなります」などと一言加えるだけで、印象が変わります。

コメント1件コメント/レビュー

建設的な批判の大事さを言って下さってありがたいと思います。日本で生まれ育つと「異論を嫌う」心性が出来てしまい、「こうすれば良くなる」という前向きな提案であっても、堂々と言える人は多くありません。これは社会全体にとって損です。特に、変化しなくてはいけない時には。

それはそうとして、"devil's advocate" の意味を勘違いされているようです。これは、多くの人が「良い」案に収束してしまいそうな場面で、わざと「悪い」論点を持ち出すことで、「良い」案の問題点を浮き上がらせ、さらに改良しようとする論法です。例えば、温暖化を防ぐために二酸化炭素を抑制しようと多くの人が合意しているところに「でも、温暖化するとこういう良いこともあるよ、温暖化した方が良いんじゃないの」という議論をふっかけます。これが "devil's advocate" です。このことによって、どうして温暖化が良くないをより鮮明にしようという方向に議論がすすむでしょうから、全員が問題をより深く理解し、その上で決断を下すことができるようになり、結果として結論の納得感が増したり、解決策が精密化したりします。

今回の記事で述べられていることは devil's advocate ではなくて、「建設的批判」をしようということでしょう。(2017/05/08 11:45)

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「30代社員は“悪魔”の発言を」の著者

横田 伊佐男

横田 伊佐男(よこた・いさお)

CRMダイレクト代表取締役

シティグループ、ベネッセグループにて、マーケティング部門・コンサルティング部門の責任者を歴任。100社を超える大手企業でのコンサルティング経験を体系化し、2008年に独立した。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

建設的な批判の大事さを言って下さってありがたいと思います。日本で生まれ育つと「異論を嫌う」心性が出来てしまい、「こうすれば良くなる」という前向きな提案であっても、堂々と言える人は多くありません。これは社会全体にとって損です。特に、変化しなくてはいけない時には。

それはそうとして、"devil's advocate" の意味を勘違いされているようです。これは、多くの人が「良い」案に収束してしまいそうな場面で、わざと「悪い」論点を持ち出すことで、「良い」案の問題点を浮き上がらせ、さらに改良しようとする論法です。例えば、温暖化を防ぐために二酸化炭素を抑制しようと多くの人が合意しているところに「でも、温暖化するとこういう良いこともあるよ、温暖化した方が良いんじゃないの」という議論をふっかけます。これが "devil's advocate" です。このことによって、どうして温暖化が良くないをより鮮明にしようという方向に議論がすすむでしょうから、全員が問題をより深く理解し、その上で決断を下すことができるようになり、結果として結論の納得感が増したり、解決策が精密化したりします。

今回の記事で述べられていることは devil's advocate ではなくて、「建設的批判」をしようということでしょう。(2017/05/08 11:45)

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