• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

上司に無視されたあなた、腐るのはまだ早い

危機感だけでは組織を動かせない。まずは仕事を磨け

2017年6月7日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

ユニー・ファミリーマートHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は、大企業に勤める32歳男性の悩み。風通しの悪い組織で、会社の行く末が心配になり、上司に意見を言おうとしたが、笑って無視された。組織に活力を取り戻すにはどうするか。上田さんは、「危機感だけでは組織は変わらない。まずは目の前の仕事を磨け」と説く。

悩み:「大企業に勤めていますが、いつ、業績が転落するか心配です。社内の風通しは良くなく、悪い芽が出ていそう。そんな危機感を、上司と共有できません」

私は現在、いわゆる大企業と呼ばれる会社に勤務しています。近年の報道から、伝統ある企業でも一瞬にして業績が転落し、経営の根幹が揺らぐ事例を目の当たりにするにつけ、私が勤める会社もいつ何があるか分からないという危機感を募らせています。

むやみに心配をしているわけではなく、(どの日本企業にもあるかもしれませんが)社内の縦割り組織や、自社開発製品/企画の減少、情報の非共有など、社内に問題点や改善すべき点は多くあり、明日は我が身と思いながら、自分にできる提案を精一杯しているところです。

そんな中、直属の上司に会社の将来について意見交換をしたいと、軽いトーンで話したところ、「何を不安に思っているんだ」と一笑に付されてしまいました。他部署の上役で真剣に話を聞いてくれる人もいますが、私の周囲には危機感を持っている人は多くありません。不安はますます募るばかりです。

どうしたら会社の将来に対する危機感を共有し、硬直した組織に起因する狭い視野ではなく、立場に捉われないフラットな視点から、会社の将来を議論できるでしょうか?また、どうしたら、そのような空気をボトムアップで作ることができるでしょうか?

ヒントをいただけましたら幸いです。何卒よろしくお願い致します。

32歳 男性(会社員)

大竹剛(日経ビジネス 編集):確かに、ここ最近、かつてのエクセレント企業が一気に転落するケースが少なくありません。今回は、そんな状況に危機感を抱く、大企業に勤める32歳男性からの悩みです。自分の会社を振り返ると、組織が縦割りだったり、新製品が減っていたり。それで会社の将来を心配して上司に相談したら、一笑に付されてしまったとのこと。

 この方は意識が高いですね。きっと、危機感のない上司に苛立っていることでしょう。そういえば、上田さんがファミリーマートに来たときも、セブンイレブンという強敵がいながら、社内には意外と危機感がなかったと聞いたことがあります。

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役を退任。趣味は麻雀、料理、釣り、ゴルフ、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。(写真:的野弘路)

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役):僕が17年前にファミリーマートに来たときとよく似ていると思うよ。ただ、当時のファミリーマートよりはこの方の会社はおそらく立派なんだろうな。上司が、「何を不満に思っているんだ」と言うくらいだから、きっといい会社なんだろう、世間的には。

大竹:当時のファミリーマートはどんな状況だったのですか。

上田:トップチェーンのものまねをしながら、今と比べると少ないながらも利益をきっちり出せるような会社ではあった。しかしながら、先々のことを考えると、僕は危機感を持ったんです。

 ファミリーマートに2000年に来て、2002年に社長になった。ちょうど21世紀に入った頃だ。僕は社長になってこう言ったんです。「我々の会社はこれまで競争の緩やかな業種の中で、見よう見まねでこの程度の売上利益を出してきたわけだけれども、これからは激しい競争の時代に入っていく。コンビニ業界でも、2~3社を除いて脱落していく世界に突入していくんだ。そのとき、我々は勝ち残っていける企業なのか」とね。

 僕は、こんな状態のままでは我々は全くノー、つまり勝ち残ってはいけないと感じたんですよ。従って、5つの構造改革を断行することにしたんです。業務改革、組織改革、意識改革、人事制度改革、そしてコスト改革。これらをしないと、10年先に存在していないという危機感を持ってね。

コメント3

「お悩み相談~上田準二の“元気”のレシピ」のバックナンバー

一覧

「上司に無視されたあなた、腐るのはまだ早い」の著者

上田 準二

上田 準二(うえだ・じゅんじ)

ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役退任。趣味は麻雀、料理、釣り、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の未来は、男性と同じ程度、女性のリーダーが作っていくものだと確信している。

ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長