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同じ部署・同じ上司で10年、息が詰まる……

縦割り組織を打破するのは、あなたの使命感の強さだ

2017年11月22日(水)

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 ユニー・ファミリーマートHD相談役、上田準二さんの「お悩み相談」。今回は、入社して10年間、同じ部署・同じ上司で閉塞感を感じている33歳の男性会社員から。間接部門にいながら、現場に出たいという思いを、どう実現するか。

悩み: 入社して10年、ずっと同じ部署、同じ上司です。環境対策企画をする仕事をしていますが、現場を知らなくては、よりよい仕事ができません。上司にも相談しても変わらない状況に、もやもやしている自分自身も嫌になってしまいます。

 毎回楽しく読ませていただいています。「成長したければ自分から『異動希望』は出すな」の回で、同じところにいると成長しづらいという回答をされていましたが、私は入社10年目、ずっと同じ部署、同じ上司です。

 地元では大企業といわれる規模の製造業の中で、はやり(?)の環境対策企画をする部署ですが、経営陣の意識が低いのか「そんなことに金を使うくらいなら……」という論調で取り組みを否定されて全く進まない現状です。しかし、これに関して言えば、私の企画する能力が足りないだけかもしれません。愚痴でした。

 本題ですが、不満は入社以来、変わらない組織です。今の仕事をするにも、もっと現場のことを知った方がよりよい仕事ができると思いますし、期間限定でもいいから人材ローテーションを、と訴えているのですが一切変わる気配がありません。直属上司だけではなく、部門長とも話す機会を作ってみましたが、変化はありませんでした。部門内のマネージャークラスが人材を囲い込むのに必死だという噂もあります。私はどうしたらよいのでしょうか。これでもやもやしている自分のことも嫌になってきます。

(33歳 男性 会社員)

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役を退任。趣味は麻雀、料理、釣り、ゴルフ、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。(写真:的野弘路)

大竹剛(日経ビジネス 編集):「異動希望は出すな」というこの前の相談は、読者からの反響がありました。「その通りだ」という意見もあれば、「自分のキャリアをもっと主体的に考えるようにならないとダメだ」という意見もありました。この方は、ずっと同じ部署にいることに悩んでいます。上田さんは「異動希望は出すな」というけれど、本当かと。

上田準二(ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役):前回の相談は、まだその部署に行って3年で異動したい、という話だったよね。だから、それはちょっと早いんじゃないのかと話したんだ。それが、10年ということになると、また違ってくる。

大竹:この方は、10年間ずっと同じ部署で、しかもずっと同じ上司。なかなか、息が詰まりそうな職場なのかもしれません。人材ローテーションを訴えても、一切変わる気配がない。動きたいけど動けない。それで、もやもやしている自分が嫌になってしまっています。

上田:この方がいる部署は、環境対策をしていると言ったかな。大企業の製造業では、これは非常に重要な取り組みをするところだよね。こういう部署がきっちりと部署として会社にあるということは、経営陣の意識が低いということはあり得ないと思うぞ。

 この彼は、「そんなことに金を使うくらいなら……」と言われたので、経営陣の意識が低いと思ったかもしれないけど、提案の仕方にも、やっぱりそう言われるような要素があったかもしれない。もっと小さなコストで、同じくらいの効果を出すような提案があったら、きっと「いいね、それをやろう」という話になったかもしれない。

 たまたま上司が、「そんなに金がかかるのか」と言ったかもしれない。であれば、もっと低コストでできないかということを考えてみてもいいと思うよ。すぐに、「経営陣の意識が低い」と考えてしまうのではなくて、どうやったら提案が通るのか、もう少し考えることが必要かもしれない。

コメント2件コメント/レビュー

10年も同じ部署ということは必要とされている? この感覚は理解できませんでした。私の勤務先では、異動が無い人は期待されていないという意味だったので。(2017/11/22 17:01)

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「同じ部署・同じ上司で10年、息が詰まる……」の著者

上田 準二

上田 準二(うえだ・じゅんじ)

ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役退任。趣味は麻雀、料理、釣り、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

10年も同じ部署ということは必要とされている? この感覚は理解できませんでした。私の勤務先では、異動が無い人は期待されていないという意味だったので。(2017/11/22 17:01)

素晴らしい記事でした。10年も同じ部署、上司なら当然湧いてくる要望です。回答も妥当です。
環境部署と言えど、長年なためその部署自体が停滞しているのかも知れません。本人もマンネリに陥っているのかもしれません。だから適度な移動は必要だと思います。
私の実体験にも重なります。特許関連をやっていましたが、5年間過ぎると仕事への慣れと上司への飽き足らなさもあって、親しい他部門の管理者に「どこかいい仕事はないですか?」と話ました。丁度タイミングが良かった所為か、他部門への昇格という形で実現しました。全くの未経験部署だったので当座大変苦労がありましたが、転機になってよかったと思っています。一方、同僚にはもっと長い人がいました。しかし、何かと引っ込み思案なタイプな所為か、気持ちも似通っていたのでアドバイスしたのですが、以後もずっと同じ部署でした。一般論ですが、同一業務3年経験での移動希望は少々短すぎ(むしろ能力全開期)、5年過ぎると能力飽和でマンネりに陥ると思います。(2017/11/22 13:28)

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