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「て・に・さ」が「負のバイオリズム」を招く

成果が出なくても「それでいいんだ」

2017年12月6日(水)

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成果が出なくても「私はやった」と開き直る

大竹:力不足な人間だから、そういう仕事が割り当てられたんじゃないかというふうにも思い込んでいます。

上田:力不足と言うけど、力があるというのはどういうことかね。そもそも、新商品の開発なんていうのはすぐに利益につながるもんじゃないし、短期間に成果を出すと言っても、そもそも難しいのに社会人2年目程度ではなおさらでしょう。まずは、利益を生み出す可能性が大きいか小さいかなんて、とりあえず忘れなさい。

 新製品の開発は、長期のスパンで見ていくことが欠かせないよ。あなたの部署は、収益を上げることを期待されているのではなく、どちらかというと投資部門なんですよ。あなたは投資部門にいるんです。今ある商品で利益が上がっているだろうけれども、その商品だけじゃいつか競争に負けたり、陳腐化したりする恐れがあるから、次の商品を考える部署があるんですよ。

 むしろ、そういう部署に配属されているということを、幸運に思うべきだと思うね。営業はつらいぞ、日々、数字を突き付けられるから(笑)。当面の間は数字に追われることなく、日々、研さん、勉強、新知識を得られるわけでしょう。しかも、ボーっとしていたって、「新しい発想を考えているんです」と言えばいい。今すぐ銭を持ってこいと言われないということは、かなり幸せな部署だぞ(笑)。

大竹:そうですよね。

上田:僕なんかいつも、何でもいいから、とにかく銭を持ってこいって、ひどい上司がおったからね。まるで借金の取り立てだよ(笑)

大竹:この相談者は、自信家なのかもしれません。自分一人で短期間で成果を上げられると、最初から思い込んでいるようにも聞こえます。

上田:大企業の中では、自分一人で何かをするなんて、ほとんど不可能ですよ。しかも2年目でしょう。まずは1人で考え込むんじゃなくて、周りの人と交流し、意見を戦わせながらやらないと。そうすれば、自分もチームの一員でやっているという気持ちが出てくるから。

大竹:上田さんは、この相談者のように、自分は力不足だ、もっと早く成果を出さなければ、といった焦る気持ちになったことはありませんか。

上田:まったくないね。力不足なんて思ったことなんて、これっぽっちもないよ。ボーナスだとか人事評価だとかを気にして、「俺は力不足だ」とか「あいつよりも劣っているんだ」とか考えても仕方がない。もし、人事評価が誰かよりも悪いと分かったところで、「ああ、そうなのか。だけどそれが俺だな」と開き直るしかない。

大竹:開き直っちゃうんですか。そこから「俺も頑張ろう」みたいな感覚は湧いてこないと。

上田:開き直るという言葉が悪かったかな。つまり、割り切って考えるんだよ。

 「今は俺の方が悪いけど、またいつか逆に俺が評価されるときもあるかもしれない」とね。評価が悪い、成果が出ない、と落ち込むんじゃなくて、今自分が持っている能力を出し惜しみしたり、サボったりした結果ではないのであれば、自分自身のことを「俺はダメだ」なんて思うことはないよ。

大竹:結果はどうであれ、「今の俺は全力で努力している」という納得感が大事というわけですね。

コメント2件コメント/レビュー

てにさ!いいですね
会社や上司の愚痴言う人が好きになれなかったのは
そういうことかって、腑に落ちました(2017/12/07 16:46)

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「「て・に・さ」が「負のバイオリズム」を招く」の著者

上田 準二

上田 準二(うえだ・じゅんじ)

ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役

1946年秋田県生まれ。山形大学を卒業後、70年に伊藤忠商事に入社。畜産部長や関連会社プリマハム取締役を経て、99年に食料部門長補佐兼CVS事業部長に。2000年5月にファミリーマートに移り、2002年に代表取締役社長に就任。2013年に代表取締役会長となり、ユニーグループとの経営統合を主導。2016年9月、新しく設立したユニー・ファミリーマートホールディングスの代表取締役社長に就任。2017年3月から同社取締役相談役。同年5月に取締役退任。趣味は麻雀、料理、釣り、読書など。料理の腕前はプロ顔負け。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

てにさ!いいですね
会社や上司の愚痴言う人が好きになれなかったのは
そういうことかって、腑に落ちました(2017/12/07 16:46)

大変参考になりました。連載楽しみに待っております。今後も拝読させていただきます。(2017/12/06 09:58)

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