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「夫婦はもっと、家事・育児のアウトソースを」

気鋭の建築家、noizの豊田啓介氏が語る育児論(前編)

2018年5月21日(月)

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 「オトコが育児に参加するのが当たり前」の時代に変わりつつある。旬の経営者や学者、プロフェッショナルたちも、自らの育児方針や育休取得についてパブリックに言及することが増えてきた。優秀なリーダーたちは、我が子にどんな教育を与えようとしているのか。また自身はどう育てられたのか。そしてなぜ、育児について語り始めたのか。

 連載3回目に登場するのは、建築デザイン事務所noizを主宰する豊田啓介氏。台湾出身の妻と共に、2人の子どもを育てる。シッターさんなど、外部リソースをうまく活用した豊田氏の育児スタイルから、私たちが学ぶものは多いはずだ。豊田氏の育児論を聞いた。今回はその前編(当連載は、毎週月曜・火曜に更新します)。

豊田啓介
1972年千葉県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。安藤忠雄建築研究所を経て、米コロンビア大学建築学部修士課程修了。米ニューヨークの建築事務所SHoP Architectsに勤務の後、2007年、蔡佳萱氏と共同主宰で、建築デザイン事務所noizを設立(現在は、酒井康介氏もパートナーに加わる)。東京と台湾・台北を拠点として、コンピューテーショナルデザインを取り入れた設計を発表し、注目を集める。2017年より金田充弘氏・黒田哲二氏と共に、建築・都市のコンサルティング・プラットフォームgluonを共同主宰。代表作に、斬新な外壁デザインが話題となった「SHIBUYA CAST.」、自由形状のデザイン畳「ヴォロノイ畳 TESSE」など。東京藝術大学芸術情報センター非常勤講師なども務める。取材時、45歳。東京都在住。共同経営者の妻、9歳の長男、7歳の長女の4人暮らし(取材日/2018年2月27日、インタビュー撮影は鈴木愛子、ほかも同じ)

豊田さんは、AI(人工知能)など、コンピュータを駆使した建築設計や商品デザインを手掛ける建築家として注目され、ユニークな外壁デザインを手がけた「SHIBUYA CAST.」も話題になりました。豊田さんの育児が先進的だと知ったのは、同業の成瀬友梨さんが編纂した共著『子育てしながら建築を仕事にする』(学芸出版社)を拝読した時です。まず、ご家族の構成と典型的な1日のスケジュールから教えてください。

豊田氏(以下、豊田):妻は台湾人で、米コロンビア大学留学時代のクラスメートです。34歳の時に結婚し、共同で事務所を立ち上げたのが35歳。結婚して2年後に長男が、その2年後に長女が生まれました。今、子どもは小学3年生と小学1年生です。

 1日の流れは、大体7時くらいに起きて、夫婦交代で朝食を準備しています。子どもたちを学校に送り出すのが8時くらい。事務所に出勤する前に、近くのカフェに立ち寄って、一人でじっくりと考えたい作業に1~2時間ほど集中します。それから事務所に行くと、打ち合わせが続いて、移動中もタクシーの中やカフェに立ち寄ったりしながら、スカイプで台北事務所と打ち合わせをしたりしています。デスクでじっくりパソコンに向かう時間が取れないので、メール送信は、ほぼ音声入力で済ませていますね。

 そうこうしているうちに17時か18時くらいには、子どもたちが学童保育から事務所に“帰ってくる”ので、僕か妻のどちらかが自宅に連れて帰って、宿題を見ます。19時半頃に、できるだけ家族そろって夕食を食べてから、仕事が残っていたら、また外に出て22時とか23時くらいまでやるというのが、通常パターンです。

学童から豊田氏の事務所に“帰って”きて、デスクで遊ぶご長男。事務所に子どもがいる環境を所員たちも自然に受け入れている

お子さんたちは、学童から事務所に立ち寄るのですか。

豊田:はい。実は、自宅と事務所、子どもたちが通う学校と学童が、徒歩1分の場所にあるんです。保育園もたまたま近くでした。

 もともと自宅兼事務所でやっていたのですが、少しずつ所員が増えて手狭になり、子どもたちも走り回っているのは申し訳ないなと物件を探していました。

 すると、たまたま近くの古い印刷工場が差押えになったんです。貼り紙を見て「ここ、いいな」と管財人に連絡をして、中を見せてもらい、気に入ったんですが、うちの事務所だけでは広すぎる。そこで、東京R不動産の知り合いに連絡をして、「借り上げてくれたらうちも入居する」と相談しました。シェアオフィスを作ろうとしていた会社も参加して、うまい具合に話がまとまりました。

 結果、自宅から徒歩1分で出勤、子どもたちも学校帰りに両親の職場まですぐ行ける、という環境が整ったんです。

お子さんたちは事務所に寄ってどんなふうに過ごしていますか。

豊田:一番大きなホワイトボードテーブルにお絵描きをしたりして時間を潰していますよ。この間、気づいたら、事務所内の配置図を細かく描き込んでいました(笑)。

コメント1件コメント/レビュー

家事でキャリアをすり減っていくのは本当につらい.でも,家事育児に関心が無いわけではない.しかし,アウトソーシングなどなかなか出来ない.なぜなら,やはり日本は家の中で完結された世界だからだ.祖父母の力ぐらいしかリソースとしては残っていないのだが,中国のように協力なバックアップは望めない.高齢結婚,高齢出産が中国よりずっと進んでおり,孫ができたときには寧ろ自分自身も介護が必要になりかねない.
家族を変えずに,外から異物を招く文化を培うより,
いっそ家族のありかたの方をいじったほうがいいかもしれない.(2018/05/21 03:01)

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「「夫婦はもっと、家事・育児のアウトソースを」」の著者

宮本 恵理子

宮本 恵理子(みやもと・えりこ)

ノンフィクションライター、編集者

「日経WOMAN」「日経EW」「日経ヘルス」の編集部に所属。2009年末にフリーランスとして活動を始め、主に「働き方」「生き方」「夫婦・家族関係」のテーマで人物インタビューを中心に執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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家事でキャリアをすり減っていくのは本当につらい.でも,家事育児に関心が無いわけではない.しかし,アウトソーシングなどなかなか出来ない.なぜなら,やはり日本は家の中で完結された世界だからだ.祖父母の力ぐらいしかリソースとしては残っていないのだが,中国のように協力なバックアップは望めない.高齢結婚,高齢出産が中国よりずっと進んでおり,孫ができたときには寧ろ自分自身も介護が必要になりかねない.
家族を変えずに,外から異物を招く文化を培うより,
いっそ家族のありかたの方をいじったほうがいいかもしれない.(2018/05/21 03:01)

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