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言いたいことだけ話し散らかす人に対処する方法

2016年6月30日(木)

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 サポーティブリスニングの研修をしている時に、2番目に多い質問は「おしゃべり過ぎて、話があちこちに散らばってしまう人にはどう対処したらよいか?」です。こういう人は、傾聴するだけでなく制御することが必要です。今回は、相手のおしゃべりを制御するために必要なノウハウを紹介します。

しゃべり過ぎは時間泥棒

 一般に「無口な人・気難しい人」よりも「おしゃべりな人」を相手にするほうが、気持ちがラクなものです。相手がペラペラとしゃべってくれるので、「間がもつ」わけですね。しかし、おしゃべりな人の話はあちこちに散らばってしまって、結局のところ何も生み出さないことがよくあります。

著者(右に立っている人)の最近のセミナー風景(中国・上海にて)

 こうした時間のロスは、友人とおしゃべりを楽しむ場合なら構いませんが、ビジネスにおける対話では少々考えものです。打ち合わせや会議の場で延々としゃべり続ける人は、厳しい言い方をすると「時間泥棒」でさえあります。

 また、「効果があるのかな?」と常々疑問に思うのが「お説教」です。一方通行の話を延々と続けたって、結果として何も生まれません。幅広い年齢層の人たちから「上司のクドクドしたお説教を何とかできないか」と相談されます。すべてのお説教が悪いとは言いませんが、プラスよりもマイナスの作用のほうが大きいのではないでしょうか。

 作家のマーガレット・ヘファーナン氏は、TEDWomen2015においてMITの研究事例を取り上げ、生産性が高いチームのメンバーには3つの特徴があると述べています。それは、「高いレベルの社会的感受性がある」「より多くの女性メンバーがいる」、そして「お互い公平に時間を使う」です。会議や打ち合わせの時に一人でペラペラしゃべる人がいると、「お互い公平に時間を使う」ことが難しくなります。ぜひ、しゃべり過ぎる人は「自分は時間泥棒をしているかもしれない」と自覚してください。また、周囲の人は、「おしゃべりな人を制御することの必要性」を認識してほしいと思います。

大切なのは、黙って聞かないこと

 では、どうすればよいのでしょうか。大切なのは、黙って聞かないことです。これは、反論しなさいということではありません。会話の時、反応を示さずにじっと聞いている人がいますね。あれをやめるべきなのです。

 「相手の立場になって親身に話を聞く」の回でお話しした、傾聴で大切なことの一つに「反応を示す」があります。おしゃべりな人を前にすると、相手の話に圧倒されてしまって、押し黙ってしまいがちです。そうすると、相手は余計に好き勝手にしゃべり散らかします。また、お説教などの場合、聞き手の反応がないと「わかっていない」と思ってしまって、さらに話し続けようとしてしまいます。

 人間の記憶には「轍(わだち)」のようなものがあり、いつも話していることは記憶が強化され、録音したものを再生するようにスムーズに話すことができます。おしゃべりな人には、この轍がたくさんあります。押し黙って聞いてしまうと、相手は轍をなぞりやすくなります。話すほうは気持ちいいですが、聞くほうは同じような話を何回も聞かされる羽目になってしまいます。

 ですから、なるべく轍を通らせないようにする。そのためには、相手を放置しないことです。本来は、お互い公平に話をする状態がよいのですが、おしゃべりな人が相手だとなかなか難しいものです。そこで、うなずいたり、相槌を打ったり、表情を変えたりして、なるべく反応を示すようにします。そうするだけで、相手は好き勝手に話すことができなくなります。

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「言いたいことだけ話し散らかす人に対処する方法」の著者

辻口 寛一

辻口 寛一(つじぐち・ひろかず)

クロスロード株式会社 代表取締役 コミュニケーション・コンサルタント

コミュニケーション・コンサルタント。「サ ポーティブリスニング」を提唱。「聞くこと」 から始めて対話力を強化する教育と、それに よってホワイトカラーの生産性を向上させる コンサルティングを提供している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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