入門! ホムパの達人

豪華なパーティー料理5品、たった1時間半で楽々作れます。(後編)

文/崎谷実穂、レシピ&料理/and recipe、写真/村上未知(特記なき写真) 05.01.2017

引きこもり系の30代ライターが、とある「ホムパの名人」にしごかれ、「ホームパーティー=ホムパの達人」になるまでの成長譚を描く物語である。前篇に続いて、豪華料理5品を短時間で作るコツを名人に伝授してもらいます。

前編からの続き。本記事に出てくるレシピのまとめは、最終ページにあります)
今回のメニュー
①豚バラとくるみのトマト煮
②牡蠣と筍のレモンオイル煮
③かぶとプチトマトのアーモンドオイルドレッシング
④チーズやナッツの盛り合わせ
⑤パンとオリジナルバター

25分経過(作り始めから経過した時間)

①焼きあがった豚肉を野菜の鍋に移し、くるみ、レーズン、水、赤ワイン、ローリエ、塩を入れて蓋をする。弱火で40分煮込む。

30分経過

崎谷 お、これでもう肉料理のほうは手が離れるんですね。思ったよりも簡単だ。煮ている間は混ぜたりしないほうがいいですか?

山田 そうですね。基本的には放っておいて大丈夫です。

崎谷 くるみとレーズンはなぜ入れるんですか?

山田 ここが、普通の家庭料理じゃなくて「ホムパ料理」としての工夫ポイントです。豚バラ肉ってごく一般的な食材でしょう。それを煮ただけだと、よくある煮込み料理になっちゃう。そこで、非日常感を出すために、くるみとレーズンを入れています。レーズンでフルーツの風味と甘味をプラスし。くるみは食感のアクセントになる。肉と野菜だけだと、典型的な家庭料理に終わってしまうけれど、レーズンを入れることで、甘味が加わり、さらにくるみを入れると、食べているときにサクサク感が加わる。これで「家庭料理」から「ホムパ料理」に格上げです。

崎谷 ホムパ料理に必要なのは「非日常感」。なるほど。

35分経過

⑤パンとオリジナルバター
柔らかくしておいたクリームチーズと無塩バターに塩を加えて混ぜる

崎谷 メニューを一見したときは、「5品も作るの! 絶対無理……」と思ったけれど、じつはパンも1品としてカウントしてるんですね。

山田 パンは立派な料理です。ただし、そのためにはおいしいパンを買ってくること。パン自体がすごくおいしければ、それだけで話のネタになる。だから大事なのは、コツその2、パンにお金を惜しまないこと! パンがおいしくなければホムパは成立しない、くらいに思っておいてください。あとは、つけるバターやオリーブオイルにこだわれば、立派な1品になります。いま作ったこのクリームチーズバター、食べてみてください。

崎谷 う、うまー! バターとクリームチーズを混ぜただけでこんなにおいしくなるんですか。

山田 バターといろいろなものを混ぜるだけで「非日常」な一品になります。たとえば、バターとマスタードを混ぜてもおいしい。いろんな組み合わせでアレンジバターが作れますよ。簡単だし、ホムパにオススメです。

40分経過

③かぶとプチトマトのアーモンドオイルドレッシング
アーモンドオイル、マヨネーズ、塩、黒こしょう、白ワインビネガー、牛乳を混ぜてドレッシングを作る。プチトマトを3等分の輪切りにする

崎谷 アーモンドオイル、って家にないです……。

山田 普通、家庭では常備してないかもしれないですね。このオイルは、杏仁豆腐みたいないい香りがして、ドレッシングの甘みの代わりになるんですよ。コツその3。ホムパでは、ちょっといいお値段の調味料、めずらしい調味料を用意する。珍しい調味料は、それ自体が会話のネタになります。

崎谷 トマトは、かぶやレタスよりも後で切るんだ。それからこのトマト、赤いのじゃなくて黄色いのを選んでるんですね。

山田 トマトは先に切っておいて時間がたつと、種の部分が出てしまうんです。黄色いプチトマトを使っているのは、色の統一感を出すため。これが赤だと、普通のトマトサラダっぽくなって家庭料理になっちゃう。あえて、色味を減らして、このサラダの色は「黄緑色」系で統一。それに今回のメイン料理、豚バラとくるみのトマト煮の色が「赤」。だから、色の系統がかぶらないようにする。メインが「赤」、サブの牡蠣と筍のオイル煮が「黄」、このサラダが「黄緑」、と3つの料理のテーマカラーを分けておく。そうすると、テーブルに並べたときに美しい。

崎谷 料理もファッションみたいにカラーコーディネートするわけですね。

山田 そのとおりです。コツその4。1つの皿のテーマカラーは1色に絞って、皿ごとに色を変える。パーティー料理っぽさが演出できます。

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