「ネットで話題」はリアルでも話題になるか?

旅行サイトで絶賛される高野山、土産話ができる巡り方

文/写真:鶴野 充茂 06.16.2016

世界遺産の高野山。日本国内以上に、海外の旅行口コミサイトで絶賛されているのがここの奥の院と呼ばれるエリアです。戦国武将の墓参りをしながら、ネット上で語られている魅力を実地検証していきます。

世界遺産にも登録され、2015年に開創1200年を迎えた高野山。国内最大級の宗教都市であり、屈指のパワースポットとも言われ、歴史・大河ドラマ好きや、墓マイラーにはたまらない多数の戦国武将の墓が集まる場としても有名な高野山ですが、国内はもちろん、いやそれ以上に、海外の旅行口コミサイトで絶賛されているのをご存じでしょうか?

中でも、大手旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」では、日本語版で72%の人が、英語版では実に91%の人が「とても良い(Excellent)」を選んでいるのが高野山にある奥の院です。その魅力は一体どこにあるのか。口コミに書かれたものから日英に共通するスポットをひも解くと、個別の寺院よりも奥の院一帯の場としての雰囲気に注目する声が多かったので、ぶらり墓参りをしながら巡ってみました。

このたびスタートする本コラム・『「ネットで話題」はリアルでも話題になるか?』では、ネットで話題になっているもの、注目されているものを実際に試してみて、リアルの話のネタや、コミュニケーションのきっかけに使えるかどうかを検証していきます。第1回はこちらの高野山・奥の院の実地レポートをお届けします。

気温は下界より10度ほど低い

大阪・南海電鉄の難波駅から特急こうや号で極楽橋駅まで行き、ケーブルカーで高野山駅に。そこから奥の院前行きのバスに乗って10分少々、一の橋口という停留所で降ります。所要時間はここまでで約2時間といったところ。

高野山は標高約800メートルの高地で、気温は「下界」より10度ほど低いことも珍しくなく、夏は涼しく、冬は凍える寒さで、1月の平均気温はマイナス0.5度にもなります。都心では真夏日を記録したこの日も、風が少しひんやりと心地よく、夏場は避暑地としても魅力的です。

現在は参道や駐車場が整備されて奥の院前まで行けるようになっていて、ショートカットできるようになっていますが、もともとの奥の院への参道はこの一の橋からスタートします。昔から、お大師様がここまで人々を送り迎えしてくれると言い伝えられており、この橋の前で合掌一礼してお参りします。

奥の院への参道はこの一の橋が正式なスタート地点