「ネットで話題」はリアルでも話題になるか?

インスタグラムで人気のドライブスポット、行ってみたらすごかった

文/写真:鶴野 充茂 11.17.2016

このネット時代、人気のある観光スポットは「写真映え」する場所。しかしネットで話題になっている「フォトジェニックな観光スポット」は、実際のところどうなのか。インスタグラムで人気を集めている、琵琶湖周辺の観光スポットに行ってみました。

最近、盛り上がっている観光スポットは、写真映えのする所だとよく聞きます。確かに自分自身の行動を振り返ってみても、ネットで写真を見て興味を持ち、場所を調べて行ってみる、というパターンが増えている。では逆に、単に写真映えするものが何か1つあれば良いのか、あるいは現地から魅力的な情報が生み出される何らかの条件が他にあるのか。それを明らかにするには、まず来ている人たちが一体どんな風に過ごしているのか、人を見に行ってみよう。と、そんな発想から、インスタグラムで注目されているスポットを訪れました。

今回訪問したのは滋賀県高島市にあるメタセコイヤ並木、琵琶湖の湖畔に浮かぶ鳥居が象徴的な白髭神社、そしてこの夏誕生したばかりの琵琶湖が一望できる絶景スポット・びわ湖テラスです。なぜこの3つなのか? それは、普通の人でも「おおーっ」と「うなる写真が撮れそう」な注目の観光スポットが車で1~2時間の範囲内にまとまっているからです。

(3カ所の位置関係が見た目で分かる地図はこちらです

で、どうだったか。行ってみて驚きました。難しいことを考えなくとも、観光コースとして遠くからでも行く価値は十分に有りです。実際、車のナンバーを見ると首都圏も含め全国から人が来ています。3カ所あれば1カ所くらい「外した」としても、なんとか楽しめる所もあるんじゃないか、なんて期待度低めでもいいと思います。私もそうでした。しかし結果的には良い意味で裏切られました。

実はそれぞれに良かったのですが、何より3カ所を巡る琵琶湖に面したドライブコースがキレイに整備されていて最高に心地よい。しかも車だけじゃないんです。サイクリングでも琵琶湖一周できるコースができています。もちろん現地でレンタルできます。1人でもグループでも問わず楽しめますよ。

驚くほど長かったメタセコイヤ並木道

県道沿いに約500本のメタセコイヤが植えられているという滋賀県高島市マキノ町のメタセコイヤ並木は、1994年に読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定され、撮影スポットとしてもすっかり有名になっています。

どこまでも続く一本道の両側に、左右対称に植えられたメタセコイヤが生み出す緑のトンネルは、文字通り「毎日」数多くの人々を魅了し続けているようで、インスタグラムを見ていても、この場所からの写真投稿は途切れることがありません(インスタグラムの投稿)。

見ているだけでも十分に心地良くなりそうなこの場所は、実際には一体どんな場所なのか。

せっかくの行楽の秋、ドライブシーズンということで、滋賀県大津市で車を借りて、名神高速・北陸自動車道を1時間ほど走りました。日曜なのに道は混まずに快適。木之本インターチェンジで高速を降りて30分ほど里山の景色を楽しみながら進むと、突然、巨木の並木道が目の前に現れます。

「おお~っ」。ハンドルに手をやりながら無意識に低い声が出ました。

そのままゆっくりと車を走らせ、メタセコイヤが緑に茂る並木道に入っていきます。こういう「写真で有名な場所」は、とかく「そこだけ」が「イメージの場所」であることが多く、行ってみると、「え、これだけ?」と膨らみ過ぎた期待のやり場に困ることがよくあります。ところが、ここはネット写真を見て頭の中で出来上がったイメージの緑が延々と続いている。

それもそのはず、市の紹介ページなどによれば約500本のメタセコイヤが総延長約2.5kmに渡って植えられていますから、たくさんの観光客があちこちで写真を撮っていても、自分のペースで楽しむことができます。まさに走って良し、撮って良しです。これが驚きのポイントの1つです。

何といっても、とにかく景色と空気が気持ちいい。