元CA・クララの日記

ヨット旅は私の人生じゃない!? 人生の転機について(後編)

文:駒崎クララ 03.28.2017

春は入学、入社、異動と節目の時期。そんな時期に、「人生の転機」について考えてみました。後編は、大学時代のエピソードから話を始めます。先生に「ヨット旅はあなたの選択じゃない」と言われてショックだった私は、どうしたのか?

こんにちは。元CA(客室乗務員)で、今はCAや元CAを支援する会社・コラボを経営しています、駒崎クララです。

前編では、小学校時代のエピソードを引きつつ、人生の転機とは内面の変化も含まれるのでは?という私の考えをお話しました。この後編は、大学時代のエピソードから始めたいと思います。

大学時代、私はCAになるために、航空業界を目指す人向けのエアラインスクールに通っていました。いわゆるダブルスクールという格好ですね。航空業界に就職したい人の多くは、このようなスクールに通います。

大学入学時の私

私が大学生の頃は、航空会社の就職面接ではまず自己PRをし、その後に面接官の質問を受けるという形態が一般的でした。ある日、専門学校の講師の先生は私たち生徒に自己分析をするよう課題を出しました。

もちろん私は自己分析で幼少期のヨット旅の経験を特に強調しました。ヨット旅で海外の色々な国や人と接し、そしてサバイバル経験がお客様の助けになるはず、と考えていた私はかなり自信を持ってこのヨット旅のことを話しました。しかし、講師の先生はびしっとこう言いました。

「それは、あなたの人生ではない」

前編で触れた父の言葉にも似たこの指摘に、私は衝撃を受けました。それに、幼少期の私は父親が決めたヨット旅とはいえ、「私も付いていきたい」とお願いしました。つまり、ヨット旅は自分の意志に基づく選択である、と思っていたからです。

しかし講師の先生は、そうはいっても自分で主体的に計画し実行した旅ではなく、あくまでも親に付いていっただけ、つまり他者の人生に“乗っている”だけだ、とおっしゃいました。

これには衝撃を受けたのと同時にかなり参りました。でも指摘を受けてからしばらく時間が経過すると、なるほど確かにそうかもしれないと納得する部分も出てきました。

もしかしたら、講師の先生は「もっと自分の人生を選択しなさい。自分から積極的に選択しなければ、自分の人生を歩んでいる意味はないですよ」という主旨のことが言いたかったのだろうと思いました。

またしばらくしてから気がついたことがありました。私には「CAになりたい」という目標はあったものの、「では、CAになることを通じてどんな人生を歩みたいのか」という視点が欠けていた、ということでした。

今から考えれば当たり前のことですが、職業はあくまで一つの手段です。その職業になるのが人生の目標だというと、少し物足りない生活になりそうです。

総じて、この講師の先生によるきつい一言は、私が後になって起業し、キャリアカウンセリングをするようになって、大きく活きてくるきっかけになりました。まさにこれも私にとっては「転機」でした。

スーパードライ30周年