日本カワイイ総研。

【カワイイ総研。】昇太師匠語る、「やんわりカワイイが大切です」

日本をカワイイでプロデュースするためのポイント

文/写真:日本カワイイ総研。取材班 07.14.2016

地方創成を応援するFMラジオ番組「日本カワイイ計画。」のパーソナリティ・篠原ともえさんとのコラボ連載『日本カワイイ総研。』。人気落語番組「笑点」新司会者として注目を集める落語家の春風亭昇太師匠が、「カワイイ」で日本を盛り上げるための持論を披露する。

篠原ともえさんがパーソナリティを勤めるFMラジオ番組「日本カワイイ計画。」(JFN系全国20局ネット・2016年7月現在)と連動する本連載「日本カワイイ総研。」。前回から、番組に「笑点」の新司会者としても話題の落語家、春風亭昇太師匠を番組ゲストに迎え、「カワイイ・マーケティング」についてのトークが盛り上がっている。

前回、師匠の口から飛び出したのは、「カワイイというのは、日本人が昔からDNAレベルで持っているもの」という力強い言葉。

今回は、そんな昇太師匠のさらなるカワイイに関する分析をご紹介。

「実は、カワイイって、潜在的なパワーがスゴいんですよ。なぜかというと、昔から日本の良い文化って“逆輸入”が多かった。まず、海外で価値を認められて、それに後から日本人が気づくパターン。浮世絵も仏教美術もそうですよね。でも、このカワイイは、日本人が既にその価値に気づいていて、篠原ともえちゃんのようなエバンジェリスト(伝道師)がいる。カワイイは、あえて仕掛けなくても大丈夫なくらい」と昇太師匠。

昇太師匠のカワイイ論は、歴史を振り返ると、説得力がある。例えば、明治期のお雇い外国人フェノロサがいなかったら、日本の仏像や寺の建築は、廃仏毀釈(きしゃく)運動の波に飲まれて破壊し尽くされていたはず。そうなると、現在のように全国各地の観光資源にはなっていなかった可能性が非常に高い。浮世絵も海外のコレクターによって価値を認められ、収集されたために、いまに伝わるものが非常に多い。

日本の良いモノの多くは、海外の目利きによって守られてきたのだ。

「それに、街を歩いているとわかるけど、特に若い人たちは、日常会話の中でことあるごとに『カワイイ!カワイイ!』と言いますよね。カワイイは無意識のうちに、若い世代の日本人の中に自然な感じで深く入り込んでいる。そう思います」

つまり、多くの日本人が既に、無意識のうちにカワイイの価値に気づいているわけだ。

そんな「カワイイ」を通じて日本の良いものをもっと発掘する、あるいは隠された価値を再発見するには、どんな点に配慮すればいいだろうか。