遊びながら発想力アップ!ビジネスパーソンのためのアウトドア術

ペットボトル水道水は意外に長持ち!災害時に役立つアウトドア・テク

第10回:新聞紙、段ボール、その他もろもろ、なるほどの知恵を一挙公開!

文:小林 孝延 05.12.2016

突然襲ってくる自然災害。被災したときの緊急対策として、アウトドアのテクニックが大いに役立ちます。今回は、新聞やペットボトル、段ボールなど、普通の道具を使ったサバイバル・ノウハウをご紹介します。

自然災害の脅威を目の当たりにするたび、アウトドアでの経験や知恵、そして道具たちが被災したときの緊急対応に役立つといつもながら思います。家庭用のカセットコンロよりもパワーもあり風にも強いアウトドア用コンロや、寝袋、そしてキャンプ用のマットなどはそれらがあるだけで避難生活の苦労を少しでも楽にしてくれるでしょう。保温性が高く速乾性のアウトドア用のウエアなども心強いアイテムのひとつです。

しかし、そんな特別な道具がなくとも緊急時に役立つノウハウがあります。今回はそれらをまとめてお伝えします。

新聞の保温力は想像以上!

なにかと使える新聞紙とガムテープは防災バッグのそばにおいておくとよいと思います。あと車のラゲッジにも積んでおきたい

手持ちのウエアが不足したり、急に冷え込んだりすることもあります。対策として昔から登山者の間で知られているのが、一度クシャクシャにした新聞紙を胴体(肌着の上)に巻きつけること。インク汚れもありますが、そうも言っていられません。

このとき、必ずクシャクシャにするのがポイント。空気の層をつくることで保温性が断然高くなるのです。新聞紙以外では、段ボールを切ってベストのような形状にして羽織るのも、保温・防風の両面で効果的です。

ゴミ袋でつくるポンチョと長靴

簡易型の雨具や風よけ用ジャケットとしてゴミ出し用の大きなポリ袋が使えます。それも頭を出す穴、手を出す穴を開けるだけ。頭部は別途カバーする必要があります。また、腰をひもで縛れば風にも強く、動きやすくなります。小さな子どもはこれで十分ですが、さらにもう一枚使ってスカートのようなものをつくれば、大人でも全身をカバーできます。

足元のぬれは不快感のみならず、全身の冷えをもたらします。しかし、アウトドア活動の経験がない人は驚くほど足元が無防備。夏フェスなどに出かけた若い女性がサンダルやヒールなどで雨とぬかるみで不快な思いにさいなまれ、ひいては体調を崩してしまう事態が後をたたないことも有名な話です。しかし、突然の災害のように、備えのないときに降り出した雨やぬかるみにはなかなか対応できないのも事実です。

そんなときもポリ袋の出番。しかし靴の上からポリ袋を履くとすぐに穴があいてしまうので、ポリ袋を靴下の上に履き、その上から靴を履くという方法が有効です。袋の上の方はガムテープなどでとめてください。もちろん靴はびしょぬれになってしまいますが、足は快適に保てるのです。足の冷えは体調不良につながりますので、この技は覚えておきたいところです。

あると便利!段ボールは快適万能素材

先ほども少し触れましたが、段ボールは新聞紙とならんで優秀な保温断熱材。以前、ウインターキャンプでエアマットと段ボールでどちらが地面からの冷気を遠ざけて寝心地がいいかを実験したことがありますが、段ボールの圧勝でした。

さらに、段ボールは加工しやすく若干の防水性もある、まさに万能素材。目隠しや間仕切り、床に敷き詰め断熱材にする他、ガムテープでつなぎ合わせて箱をつくれば優秀な保温シェルターになります。冬山登山のテントが小さいことからもわかるように、小さなシェルターは人がいるだけでも暖かいのです。

スーパードライ30周年