女子と餃子とお酒

神奈川・横浜中華街「東北人家 本館」──空前絶後のもちもち感! 中華街で出逢った“日本餃子のルーツ”

文:カンパネラ編集部 / 写真:福知 彰子 12.27.2017

今回はちょっと贅沢な気分を味わうため、横浜中華街へ餃子を食べにいってみよう。目指すは、横浜中華街唯一の旧満州郷土料理専門店「東北人家」。この店では、いうならば“日本餃子のルーツ”がいただくことができ、手作り水餃子、ジャンボ蒸し餃子、ジャンボ焼き餃子の3種類が楽しめる。

横浜中華街に餃子を食べにいく。ちょっと贅沢な気分になれる、週末のメインイベントだ。

今回のお店は、東北人家。横浜中華街唯一の旧満州(中国の東北地方。現在の遼寧省、吉林省、黒龍江省)郷土料理専門店だ。2012年に西門通りと福建路の角に本館を、3年後には広東道にラム料理をメインに据えた新館をオープンしている。どちらも本場の中国料理を供する店として中華街の料理人にもファンが多い。

“日本餃子のルーツ”を味わう

麦の産地として知られる旧満州では人々は長年、水餃子(水餃)や蒸し餃子(蒸餃)を主食としてきた。こうした餃子が戦後、満州からの引き揚げ者を通して伝わったのが日本の餃子文化の始まりだとされる。この店では、いうならば“日本餃子のルーツ”がいただけるわけだ。

東北人家 本館では、手作り水餃子(6個400円)とジャンボ蒸し餃子、ジャンボ焼き餃子(各4個500円)の3種類を扱っている。価格も手頃とあって、3種類全部を1人前ずつ注文した。

まずは、湯気の立つ水餃子をふうふういいながら頬張る。子供の頃に田舎のおばあちゃんの家で食べた、すいとんを思わせるもちもちした食感が新鮮だ。偏平で丸みを帯びた中国式の餃子は、小ぶりだが皮が厚く、なかなか食べごたえがある。

できたての手作り水餃子。餃子の皮も蒸し餃子とは作り方を変えているそうで、もちもち感が一番強い

続いて、こちらも熱々の蒸し餃子。「ジャンボ」と銘打っているだけあって、サイズは通常の餃子の倍以上ありそうだ。やはり皮が厚めでもっちりしているが、水餃子よりも中の豚肉や野菜の風味が強く感じられる。かみ締めると心地いい酸味が舌に広がった。

東北人家の名物、ジャンボ蒸し餃子。ジューシーな味わいがビールに合う

最後に、日本人のお客さんのために始めたという焼き餃子。蒸し餃子と同じ餃子を焼いたものだが、焦げめがつくまで焼いた皮は大根餅のような味がしておいしい。

ジャンボ焼き餃子は皮の焼き加減が絶妙

3種類とも、黒酢とラー油をベースにニンニクやネギなどを加えた特製のタレでいただいた。コクがありスパイシーなタレは、もっちりした餃子によく合う。