オジサンだけが知らない?主婦のブーム

話題の炊飯器「ライスポット」、主婦が気になる炊き具合に迫る!

第38回:米一粒一粒の主張がたまらない、ローストビーフも調理できる

文/写真:小林 孝延 12.08.2016

ご飯をどうおいしく炊くか?主婦の悩みに応えるべく登場した新しい炊飯器が、注目を浴びています。その製品とは「バーミキュラ ライスポット」。国内家電メーカーの独壇場だった炊飯器市場を揺るがす、革命児的な製品の炊き具合と使い心地に迫ります。

ここ数年、エッジの効いた家電が世間を騒がせています。揚げずにフライが作れると話題になった蘭フィリップスの「ノンフライヤー」や、このコラムでも紹介したバルミューダの「The Toaster(ザ・トースター)」などは記憶に新しいところ。国内の大手家電メーカー以外から発売されたこれらの製品は、他社が追従できない得意な機能に注力し、ほかの部分の利便性を削ってでもその特色を際立たせるという設計思想が共感を呼び、ヒットにつながっています。

そんな家電マーケットにおいても、炊飯器はこれまで国内大手メーカーの独壇場でした。そこに一石を投じる炊飯器が登場して話題になっています。それが今回紹介する「バーミキュラ ライスポット」です。

愛知の鋳物メーカーによる肝いりの製品群

まずはこの「バーミキュラ」という、今とにかく大人気の鋳物ホーロー鍋の説明をしておきます。バーミキュラを手がけているのは愛知ドビーという鋳物メーカーで、このブランドを立ち上げたのは2010年。1936年創業の老舗鋳造工場が培ってきた技術を使って「世界一、素材本来の味が引き出せる鍋を作ろう」という思いで誕生したそうです。

このバーミキュラは、機密性が高くきっちりと締まる蓋や、持ちやすさを考慮したハンドル、蓋のみならず底面にも施されたリブなどが特徴。「ル・クルーゼ」や「ストウブ」といった人気の海外ブランドとはまた違った、日本製らしい細部の丁寧なつくり込みが好評を博し、今や注文してもなかなか手に入らないほどの人気です。

バーミキュラの鍋は、蓋の裏側に工夫がなされています。この突起で蒸気が蓋の周囲に流れるのを防ぎ、密閉度を高めています

炊かれた米一粒一粒が主張してくる!

今回使用したこのバーミキュラ ライスポットは、「世界一おいしくお米が炊ける炊飯器」を目指して開発されたもの。鉄鍋や土鍋で炊いたご飯のおいしさについては、食べたことがある人ならば異論はないはず。最近では炊飯器は持たず鍋で炊飯するという主婦も確実に増えています。しかし、難しいのはその火加減。おいしいのはわかっているけれども、炊飯している間は鍋から目を離せません。そんな悩みを解消したのが、このバーミキュラ ライスポットなのです。

いや、もちろん既存の高級炊飯器でも、おいしくふっくらご飯が炊けます。それは間違いない。でも、やっぱりこのバーミキュラ ライスポットで炊いた米は、驚くほどおいしい。米の一粒一粒に弾力があって主張してくるんですよ。ほんと大げさじゃなく。しかも適度にできたおこげの香りが、一層の食欲を誘う。塩昆布だけで何杯でもご飯が食べられそうなくらい。これ、いったい何が違うんだろう……。

そのカギは、保温機能を捨てたことにありました。

「保温用の蓋をなくすと鍋上部がむき出しになり、加熱される鍋の下部と外気で冷やされる上部に大きな温度差が生まれて、激しい熱対流が起こります。すると、お米一粒一粒までムラなく炊き上がるのです」(バーミキュラ)

保温機能を捨てるという大胆な選択で(低温調理用の保温機能はあります)、本当に鉄鍋を直火で熱したかのような炊き上がりを手に入れたわけです。確かに自分の炊き方を振り返ってみても、炊飯器の保温機能はあまり使っていません。余ったごはんはラップして冷凍。食べるときにチン。経済的にもおいしさも、そのほうがいいと考えている主婦も多いはずです。

これに加えてポイントとなっているのが、同社が呼ぶ「ラップアップヒートテクノロジー」という技術。底面のハイパワーIHコイル、それから側面のアルミヒーター、断熱カバーを組み合わせることで、鍋を包み込むかまどのような炎を再現したそうです。

シューッと湯気を出すライスポット。蓋の縁からの「ぶくぶく」は一切なし

実際に炊いてみて、改めてバーミキュラ ライスポットの機密性に驚きました。シューっと湯気は出るものの、蓋の縁からしばしば出る「ぶくぶく」は一切なし。鍋の内部が一気に高温になり激しく対流を起こしていることが容易に想像できます。

アサヒショップ鮮度パック