AB会議ハッカソン

グランプリ決定! 飲み会の新たな楽しみ方が誕生!?

「AB会議ハッカソン」レポート【後編】

text by 広瀬敬代/photo by 山出高士 07.16.2015

“若年層がお酒を飲みたくなる(誘いたくなる)サービスやアプリの開発”をテーマに開催されたAB会議ハッカソン。2日目は黙々と作業を進め、3日目、いよいよプレゼン、そしてグランプリ発表へ! 

グランプリはどのチームに?

今回は、APIを提供してくれた各企業からの賞と、優秀賞、最優秀賞、そして、Mashup Awardの計7つの賞が用意された。

審査にあたったのは、アサヒビール経営企画本部デジタル戦略部長、松浦端(ただし)さん、日経BP社執行役員 日経BPイノベーションICT研究所長、桔梗原富夫さん、そして数々のハッカソンの審査を務めるBASE取締役CTO、藤川真一さんの3人だ。

審査の基準は、「テーマとの合致度」「完成度」「アイデアの新鮮度」の三点。受賞した作品には、開発の支援などの可能性もある特典付き。まさに真剣勝負だ!

グランプリに輝いたのは……
チームNo Beer No Lifeの「また、会いに行きたくなるビアサーバー」!!

グランプリに輝いた、チームNo Beer No Lifeの皆さん。

「ビアサーバーをデバイスとしたのが面白い発想だと思いました。ビール会社各社で協力して各社の萌えキャラを作ったりして盛り上がると、ビール業界全体が活性化していくのではないかという夢が広がりました」と審査員の藤川真一さん。

審査員の藤川真一さん。

副賞は、工場で出来立てのスーパードライを3日以内に家まで届けるギフトと、アプリ開発に向けての支援の相談。ビール好きにはたまらない副賞に「いいな~」の声が上がる。

優秀賞は、ビアジョッキ型のデバイスを開発したチームカンパイの「SMART BEER GLASS」。

優秀賞を受賞したチームカンパイの皆さん。

「私はお酒が飲めないのですが、今回は飲みたくなるような秀逸な作品が多くて、感銘を受けました。SMART BEER GLASSは、ビアジョッキの中にデバイスを入れることでいろいろな可能性が広がりそうですね」(桔梗原さん)。

審査員の桔梗原富夫さん。

Mashup Awardは、なんと、チームDROP INの「にゃるこ~る」、チームNOKの「アルコビッチ先生のベロベロ戦線異状なし」の2つの作品に!

「チームNOKはハッカソンを、アプリの開発を心底楽しんで取り組んでいた姿が印象的です。やりたいことをすべて実現していたのがスゴい。チームDROP INは、人数が減っていくなかでクオリティーの高い作品を発表していただけたことが素晴らしいです」(伴野さん)

Mashup Awardを受賞したチームDROP INと、チームNOKの皆さん。

各企業の賞は以下の通り。

AI賞:「また、会いに行きたくなるビアサーバー」(チームNo Beer No Life)
Twillio賞:「アルコビッチ先生のベロベロ戦線異常なし」(チームNOK)
オムロン賞:「また、会いに行きたくなるビアサーバー」(チームNo Beer No Life)
ぐるなび賞:「いつものPASS」(チームジェネレーションギャップ)

終わってみると、チームNo Beer No Lifeの「また、会いに行きたくなるビアサーバー」がトリプル受賞! もしかすると、商品化も夢ではないかもしれない。

「酒類メーカーとしても今後、考えていかなければいけない課題である“適正飲酒”をテーマにサービス・アプリを開発してくれたチームが複数あったので、新たな気づきをいただき感謝しています。すべての提案に一つひとつ感じるものがあり、今後の可能性を考えていきたいと思っています」(松浦さん)。

審査員の松浦端さん。

最高の盛り上がりのうちに幕を閉じたAB会議ハッカソン。会場では、すでに終了後のAB会議(打ち上げ?)の告知がアナウンスされていた。

さて、今回のテーマとなった“若年層がお酒を飲みたくなる(誘いたくなる)サービスやアプリの開発”。今、若者の酒離れが叫ばれているが、参加者の世代を比較しても、やはり「酒」「飲み会」に対するイメージは違うようだった。

しかし、この3日間のAB会議ハッカソンを見ていても、「お酒はコミュニケーションを豊かに、円滑にするひとつのツール」になり得るというのは間違いなさそうだ。若者らしい「飲みたくなる」「誘いたくなる」価値や期待をかき立てる新たなポイントが今、求められているのだろう。最優秀賞の「また、会いに行きたくなるビアサーバー」も、コンビニ飲みという若者の新しい飲みのスタイルにぴったりはまりそうだ。