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25〜29歳の男女は、どのチューハイ・カクテル商品が好き?
――マクロミル「ブランドデータバンク 消費者3万人調査」より

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  • 2017年8月7日 月曜日
  • マクロミル ブランドデータバンク、 編集協力:日経デザイン

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表1 よく購入しているチューハイ・カクテル ベスト20 (全世代男女、%)

半年に1回、消費者3万人を対象に、持ち物や嗜好、価値観など、さまざまな項目を調べているブランドデータバンク調査。今回は20代後半(25~29歳)の人が好むチューハイ・カクテルのブランドについて分析してみた。

 ビールテイストなどのノンアルコール飲料がスーパーやコンビニエンスストアの店頭で棚を増やしている。だが、チューハイ・カクテルも負けてはいない。この商品分野はアルコール飲料メーカーのノウハウを駆使すれば、ビールテーストの商品よりも、ずっと多くの種類を生み出せる可能性が高いと言われている。そこで今回は、チューハイ・カクテル分野のブランドについて、調査をしてみた。

全体1位はキリン「氷結」

 調査対象の全世代男女(以下、全体、表1)で見ると、「よく購入しているチューハイ・カクテル」ブランドで1位になったのはキリン「氷結」(8.2%)だった。続く2位は、サントリー「ほろよい」(7.8%)。そして3位は同じくサントリーの「-196℃ストロングゼロ」(3.8%)という結果になった。

 氷結の独特なボトルデザインは、どこに置かれていても、ひと目でそれと分かるほど定着している。面白いのは氷結以外の商品には、缶の形にそれほど工夫がされていない点だ。

 例えば、キリン「本搾り」(7位、1.9%)や同「BITTERS」(14位、1.0%)は普通の円筒をしたボトルで、そのデザイン面では大きな特徴は見つけにくい。

 一方でほろよいは、ほかにはない柔らかみのあるパッケージデザインになっており、それが好感につながっている可能性がある。もっと言えば、「度数競争には付き合いません」というような、この商品の打ち出し方が、消費者の心をつかむのに奏功しているのかもしれない。

 ただし、それなら、ほろよいは女性の人気が高いのかというと、そうとは言い切れない。ほろよいは、若い男性からも支持を集めている。

 では対象を20代後半(25~29歳)に絞った調査結果を見ていこう(図1)。まず、20代後半男性の人気トップは、全体では2位だったほろよい(9.3%)。そして2位は氷結(8.4%)、3位はキリン「氷結ストロング」(4.0%)という結果になった。

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図1 25〜29歳男性がよく購入しているチューハイ・カクテル

 全体と比較して、この世代の男性に特に人気が高かったのはキリン「スミノフアイス」(6位、2.7%)、アサヒ「ウィルキンソンジンジャエール+ウォッカ」(10位、1.7%)、そしてアサヒ「レッドアイ」(12位、1.3%)など。いずれも、伝統的なカクテルをそのまま商品にしたものが、20代後半の男性に好まれていた。

女性は断然、ほろよい

 では20代後半の女性はどのようなチューハイ・カクテルをよく購入しているのか(図2)。1位に輝いたのは、サントリーほろよいで、その割合は17.2%。2位になったキリン氷結(6.4%)の2倍以上の支持を集めて、圧勝した。

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図2 24〜29歳女性がよく購入しているチューハイ・カクテル

 以下、3位にアサヒ「カクテルパートナー」(4.8%)、4位が-196℃ストロングゼロ(2.5%)、そして5位が氷結ストロング(2.4%)と続く。

 つまり、この世代の女性が断然、好きなのはほろよいで、調査結果を見る限り、ほろよいに対抗馬はいない。一方、男性はほろよいと氷結との差はあまり大きくない。

 また、20代後半の女性たちはアルコールが強めのものは敬遠気味。強すぎないお酒が好き。これははっきりとしている。さらに鮮度やカロリーへの気配りがあれば申し分ない、といったところだろうか。

 かつての若者たちは、上司に連れられてバーを覚え、料理屋を覚え、そこから自分なりに落ち着く店、居心地のいい店を見つけることが社会人としてのひとつのスタイルだった。そこで覚えるのはお酒の種類やうんちくだけではなく、もっと広がりのある文化だった。

 また、いわゆる「家飲み」にも文化があった。家族、親子のつながりがあった。しかし、今の若い世代の家飲みはどうだろうか。今は親子のつながりよりも、友人たちとの家飲みの方が多いのではないだろうか。

 若い世代は素性の知れた飲料を好む傾向にある。そのお酒がつくられた背景、風土、使われている果物の種類……。そんな要素が明確になっているものを選ぶ可能性が高い。若者が集まる人気のレストランも、食材選びでそんな努力をしていたりする。こんなところに商品開発のヒントはあるのかもしれない。

 あなたがイマドキの若者の好みが分からないなら、若手社員に連れていってもらうのもいいだろう。お互いに良い刺激になるはずだ。

■ブランドデータバンク( bdb )とは?
マクロミルが提供するASP サービス。日本全国の消費者3万人にさまざまな持ち物データや価値観の調査を実施し、データベース化している。http://www.branddatabank.com

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