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LINE、企業アカウントの“質”を評価する指標の導入へ

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  • 2017年1月4日 水曜日
  • 中村 勇介

 LINEが企業アカウントの“質”を評価する指標「エンゲージメントランク(仮称)」の2017年中の導入に向けて準備を進めている。導入後は、ランクの高い企業アカウントはLINE利用者の目に触れやすくなるなどの優遇が得られる。「友だち」登録の増加数などに影響を及ぼす可能性が高い。

 エンゲージメントランクは、グーグルが検索連動型広告の掲載の有無を決める際に用いる「広告ランク」と考え方が近い。グーグルは検索行動をしている消費者により適した広告を表示するために、入札単価だけではなく、検索キーワードとの適合性や広告の推定クリック率などから広告の質を算出している。つまり、検索キーワードと適合性が低い広告は、消費者から支持されていないと判断され、自然と表示されにくくなる。それが利用体験の向上につながると考えているからだ。

「LINE公式アカウント」や「LINE@」の企業アカウントに評価指標を導入する

 同様に、LINEは友だち数の増加の推移やブロック率、LINE上のタイムラインへの投稿に付けられた「いいね!」の数などから、企業の公式アカウントの支持率をエンゲージメントランクとして算出する。大手企業向けマーケティングサービス「LINE公式アカウント」と、中小企業向けマーケティングサービス「LINE@」の両方の企業アカウントが対象となる。

 LINEは現在、「ランクを算出する上で、参照する項目ごとに重み付けを変えるなどの最適化を施している」(上級執行役員の田端信太郎氏)真っ最中だ。この新しい指標をLINE公式アカウントの一覧ページの表示順や、友だち一覧ページに表示するお薦めアカウントなどに適用することを検討している。ランクが高い企業ほど、LINE利用者の目に留まる機会が増え、友だち数の増加が期待できる。その逆の企業は露出機会が減少する。

利用体験の向上につなげる

 LINEの企業アカウントを通じた情報発信は、企業にとって重要なマーケティング手法になっている。LINE経由で発信したメッセージはメールと比べて反応速度が早いため、買い忘れ防止など、緊急度の高いメッセージの配信に重宝されている。クリック率(CTR)などもメールより高いと評価する企業が多い。それだけ反応率が高い半面、メッセージが乱発されれば、利用体験が損なわれる恐れがある。

 また、企業アカウントへの登録を「スタンプ」のダウンロードの条件とすることで、数百万、数千万という規模の友だちを集められる。しかし、「スタンプを友だち登録の餌としてばらまいて、その企業に関心の低い利用者も登録させて、メッセージを一方的に送りつける手法は、やや乱暴ではないかという考えもある」(田端氏)。そこで、企業のアカウントを評価する指標を導入することで、利用者にとって不快にならないアカウント運用を心がけてもらう土壌を作ることを狙う。

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