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エコニュース

2016年2月3日

東レ、フッ素系化合物を使わない環境配慮型の撥水加工技術を開発、風合い保持

 東レは、悪影響が懸念されるフッ素系化合物を使わない環境配慮型の撥(はっ)水加工技術を開発した。撥水加工後も素材が持つ風合いや特性を保持する。高い撥水性能が必要になるスポーツ向け防水透湿素材や競技用水着素材などをはじめ、高い質感と撥水性能が求められるファッション衣料向け素材に適用する。2016年度から随時展開を始める。

 フッ素系化合物は繊維製品の加工で撥水、撥油、防汚などの機能性付与に使われ、特に撥水加工に多用されている。一般的な加工に使用するフッ素系の撥水剤には、不純物「PFOA(パーフルオロオクタン酸)」が含まれる。外部環境への残留と人体への蓄積による有害性が指摘され、欧米諸国を中心にフッ素系撥水剤の規制が強化されている。

 環境意識の高い欧米のスポーツアパレルを中心にした高機能素材へのニーズを受け、化学メーカーが代替技術の開発を進めている。繊維業界も非フッ素系撥水剤への置き換えを推進している。しかし、開発された非フッ素系撥水剤の加工は、初期撥水性や撥水耐久性が低いため多量の撥水剤を塗布する必要があり、素材本来の風合いや物性の維持が難しかった。

 今回東レは、少ない薬剤で十分な撥水機能を持たせられる技術を開発した。独自技術で開発した非フッ素系撥水剤を、繊維1本1本の表面に吸着させて、被膜状にコーティングする。特殊機能の加工技術を組み合わせ、薬剤と繊維の親和性をコントロールして薬剤の性能を効率的に引き出した。これにより、従来のフッ素系撥水剤と同等の撥水機能と耐久性を実現した。

(日経BP環境経営フォーラム

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